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長生きも難しい? 

2023年05月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



久しぶりに会った91歳になるおばあさんと話をした。娘と孫の三人暮らし。
彼女にはこの年までしっかり生活を支えてきた自負がある。
「どう、元気?」私の問いかけに「元気じゃないよ。『命長けりゃ恥多し』って言うじゃん、本当だよねえ。長生きするのも考えものだよ。子どもにいろいろ言われるから気になるし、頼りにされなくなっちゃっているんだねぇ。自分では出来ない事が増えていって・・・。」 少し寂しげに見える。
最近忘れっぽい事が多く、これからの生活に不安があるようだ。
「私だってそうだよ。年とればしょうがないよ」。
この100年の間に寿命が2倍になり、長い間には楽しい事や嬉しい事がない訳ではないが、戦中戦後の激変の時代を経験した苦労を重ねてきただけに、苦しかった時の事や悲しい思い出は、いつまでたっても忘れないものだろう。
その頃の苦労話がとめどもなく出てくる。
先人の知恵、先輩たちの考え方や行動を見て学び、悩み考えて歩んで来たという道のりが、今の自分を作っている事は間違いない。
だからお年寄りの話を聴いてみる。その結果、話をする方の高齢者も喜ぶ。
幸せの基準は人それぞれ違うだろう。
でも耳が遠くなって会話が噛み合わなくなったり、認知症にでもなったりしたら長生きするのも考えものだというおばあさんの話は本当ではないかと思ってしまう。
今は長生きを喜べる社会ではないのが現実かもしれない。?これは自分ではどうする事も出来ない。
うまく死ぬ事は、健康で生きる事よりも難しいのだ。
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