サンシャインクリーニング

「野心のすすめ」か「成熟スイッチ」か 

2023年03月31日 ナビトモブログ記事
テーマ:日々雑感

作家林真理子が最初に注目された頃の活躍を知らない。
去年、初めて週刊文春の連載エッセーを読んだくらい。

新刊「成熟スイッチ」が売れていて、これと一対になる
10年前の「野心のすすめ」もまた売れている。
売れる本って、どんな風に書かれているの?

「野心のすすめ」は、2013年、当時、59歳の林真理子の著書。今の自分の年齢がその頃に近いので、「成熟。。」と一緒に借りた。野心をマイナスに捉えがちな日本人には、インパクト大のタイトルだと思った。
さすが元コピーライターだ。

野心とは、少年よ、大志を抱け(Boys, be ambitious.)
クラーク博士の「大志」と同じように、努力して新しい風景を見ることの爽やかさ、素晴らしさを書いたという。

そして、人間が成長出来るのは、仕事。嫌なことも我慢し、他人と折り合いをつけながら自己主張。その試練に耐えて人間としての強さも身に付くとあった。

偶然だが、やらなかった後悔、続けてよかったこと
と言う女性20〜50代までの年代別アンケートも他の雑誌で目にしていて、どの年代も続けてよかった1が仕事だった。

若い頃、意気揚々と「仕事が男を作る」と男性から聞いたが
女だって、そうなのだ。
理不尽さに満ち溢れている社会に鍛えられる。
ちなみにやらなかった後悔1は勉強と言うのは、頷くところ。

新刊「成熟スイッチ」では、今年69歳になる林真理子が介護を語る。

母親の意思で、実家のあった山梨の介護施設にいれた。
週一、東京から通った日々を思い、「後のまつり」だらけだが、こうやって後悔することも供養になると信じたいと言う。

また、介護する年齢になれば、人は清々しいくらい平等になる。
どんなお金持ちでも東大を出ていても「親の介護をどうしよう」「実家をどうしよう」という悩みは同じくつきまとう。
就職先、結婚相手、年収の違いがあったとしてもだと話す。

そして、あとがきにはちょっとしたことでいいから、
何か新しい事をやってみる。成熟にはきりがないし、
毎日、新しいスイッチを入れて、自分の変化を楽しむ人生を!とあり、69歳の彼女からのエールだと思った。

「〜です。〜ます。」の文体で書かれた二冊のエッセー本から、掴みどころのない林真理子が見える。
私には、力がひょいっとすり抜けて行くような、
こんにゃくと戦ってるような数時間に思えた。(^▽^)/



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

SARAさんへ

ローランサンさん

おはようございます。
下流の宴〜どんな内容なのでしょう?
そして、イメージ通りの本って、知りたいな(笑)

この野心と成熟はエッセーなので、林真理子の考え方生き方、性格を表わしている気がします。
初めて彼女の本を手にしたのですが、
ブログにも書いた通り 捉えどころのない雰囲気があって、ネコパンチかこんにゃくとの戦い?のようでした。

ただ、ごくごく当たり前の感性もお持ちだなと感じました。売れるまでの目立つ努力半端ないですね。
そこまでする勇気にはやっぱり脱帽でした。

2023/04/03 05:52:16

初めて読みました〜

SARAさん

こんばんは〜
私も最近、初めて林真理子さんの「下流の宴」を読み終えたばかりです。私が思っている林真理子さんのイメージ通りな本でした。成熟スイッチも読んでみようかと思ってはいますが…

2023/04/02 21:36:33

onさんへ

ローランサンさん

おはようございます。
スイッチは、そうそう、入らないけれど
まあ、小さな事でも何かしら一歩
楽しいモードになれるような
スイッチを見つけられたら、なんだと思います。

前向きな日ばかりじゃないですけど
今日のように1日だ〜〜って始まりだ〜〜って思うだけでやる気スイッチがポン!と一つ入りますね♪
(*´∀`*)

2023/04/01 08:38:28

成熟スィッチ

onさん

古希をとうに超えたぼくだが…

まだまだそれが入りそうもない…

どないしよう~?

2023/04/01 08:31:40

星あかりさんへ

ローランサンさん

おはようございます。
出版社の方が推しており、女性に人気の本なので、初めて読んでみました。
図書館でも人気でしたよ。読みやすいのでしょうね。
それに売れるための何かがあるのでしょうね。

林真理子の実家は山梨で書店をされていたらしく、
小さな頃から本に囲まれた環境であり、
母親が文学少女だったので
小説家の道へ進むのは自然の成り行きかもしれないですね。
「ルンルン。。」は売れたらしく、色んな大物との出会いも自分から売り込んでいく姿が凄いな〜と読みました。
ただ、宇野千代さんに可愛がられたようで
私は宇野千代さんが好きなので少し複雑(*´∀`*)

恩田陸さんの本は、本屋大賞「夜のピクニック」と
チョコレートコスモスを読みました。
>ファンタジー系の作家さんが好きなので、たぶん今後も未体験のままかも…
好きな本を楽しく読んで気持ちいい時間を過ごしましょう♪

2023/04/01 05:51:09

ルンルンを買っておうちに帰ろう

星あかりさん

こんにちは。
実は自分は林真理子未体験です。
週刊誌で長く連載持ってるのは知ってて、母が読んでると思いますが…。
確かバブルのころ?コピーライターされてて、「ルンルンを買っておうちに帰ろう」ってタイトルのエッセイがベストセラーになったと記憶します。
恩田陸さんなど、ファンタジー系の作家さんが好きなので、たぶん今後も未体験のままかも…?(^^ゞ

2023/03/31 15:04:55

TOSHI(トシ)さんへ

ローランサンさん

おはようございます。

真理子さん曰く、私達世代のおじさまには
上から目線で見られることが多いと書いてましたね。
最初のメディアでのセンセーショナルな感じが尾を引いてるのかしら?

私には「〜です。〜ます」が
妙に真理子さんの雰囲気を表わしていて
こんにゃく的で(笑)
TOSHI(トシ)さんは、「〜です、〜ます」で作文されていたはずなので、こんにゃくでないかも!
読まれたら是非ご感想をお聞かせください(^▽^)/

2023/03/31 08:28:58

ローランサンさん

TOSHI(トシ)さん

おはようございます。
林真理子さんの本は、30年近く前に、読書家のメル友さんに
教えられて何冊か読みましたね。

エッセーの紹介ありがとうございます。
こんにゃくと戦う体験してみたくなりました。^^

2023/03/31 06:55:10

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ