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ニャンコ座リポート
杖の効能 (9/30)
2022年09月30日
テーマ:テーマ無し
私のパーキンソンの症状は、事あるごとに、波が激しいこと、楽しいとドーパミンが出て実際に元気になる事、したがって、人と会っている時はその中に心配かけたくないという気遣いも加味されて、そこそこ何ともないように見えるので、本当の辛さがわかってもらえていないだろうという不満が、いつもある・・・いや辛さは本人にしかわからないものだとしても、病は気から、気の持ちようだよなんて言わないでほしい。目いっぱいがんばって、ようやくこの状態なんだから。ドームの勾配は、全く健康な人でもビビる程なので、杖を持って行きました。そうでなくとも、私の脚は今や、私の言うことを聞かず、硬くこわばっていて動かしづらく、力も無いし、軸をずれた瞬間よろよろしてしまうし、時々フラフラもするので。 ドームの階段の前で、おもむろに自慢の4つ折り花柄杖を取り出し、杖がパタパタと自力で1本にできあがります。それをついて歩きだしたとたん、あ〜ら不思議、杖は錦の御旗か、これが目に入らぬかの印籠かのごとく、私の前の道が開き、周囲の人がとたんに優しくなるのです。いえ、別に杖が無いと優しくないと言っているのではないですが、ま〜、それはそれは私が恐縮してしまうほどです。 何を言いたいかと言うと、障害が見えると優しくしてもらえるけれど、見えにくい人は大変だろうなぁと思うのです。 杖は、使うと楽です。でも片手が杖にとられるので、不便になります。自分が杖使用者になると、世の中に杖をついている人がいかに多いか、気づきます。それぞれに事情も重要度合も違うでしょう。 私など、使うか使わないかの境目にいて、微妙に下心があるかもしれなくて、そんな状態で、40,000人の人ごみの中で、杖は威力を発揮してくれました。脚の調子は確実に悪くなっているし、これから冬になれば、迷うことなく使わなければならなくなるようにも思います。 生前葬の配信を観ました。息子は、アーティストとして、27日をどう過ごすかと考えた所からスタートしたようです。以下、トークから拾った言葉引用で、参加型野外演劇的(賛成反対どちらにも不真面目だけど、真剣に)でした。大きなくくりではキリスト教風で「あなた方は、恐れることはありません」カ〜、シャボン玉が良かったです。フォーレのレクイエムが入ってましたね。生前葬は、大いに興味があります。葬儀の弔電は、故人に聴かせるというより、ほとんどが形骸化しているけれど、混じり気無い気持ちが聴けて嬉しかったとか。アーカイブになっているので、お勧めですよ。
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