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サンダルのハイカー　

2022年05月20日
テーマ：今日このごろ

体力テストのつもりでまた急勾配で始まるトレイルに行きました。

残念ながら今回も一度休止しなければなりませんでしたが、何とか5キロ地点まで行きランチを食べ、さてもう少し行ってみようかと支度をしていると、大きなパックを背負った人が同じ方向からやって来ました。

そう言えば出発して間もなく、この格好の人が海岸からのトレイルを上がって来るのがちらっと見えたのを思い出しました。この人それからあの急勾配をパックを背負って登り、15分後に私に追いついたんです。

この間の黒覆面とは違ってニコニコして挨拶してくれました。丁度同じ方向に行くので少し一緒に歩いて良いですかと了解を得て、彼のお話を聞きました。

背負っているパックには野宿用のテント、食料、寝袋の他にパックラフト(ゴムボート)と櫂も括り付けられていて、重さは30Kg以上あるそうです。首にも重そうなカメラがぶら下がっている。

その人は600km南のサクラメント市からバスを乗り継いでこの町に着き、それからは徒歩とラフトだけで、海岸に沿って続いているトレイルを野宿しながら100キロ南に下り、そこからまたバスを乗り継いで自宅に帰る行程と言う。

自営業の彼はこういう旅を12年前から毎年していて、このトレイルは4回目の縦走なそうです。パックの上からは浜で拾ったと言うブオイが2個ぶら下がっていて、他にもう一つ手に持っていました。家にはもう600個貯まっているそうです。(笑)

私は一日付いて歩いてお話を聞きたいところでしたが、30分くらいお供させて貰った所で旅の安全を祈りお別れしました。大きな装備にサンダルを突っかけて歩いている凄い人は、ケブンさんと言う名前でした。

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