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ニャンコ座リポート
ぐったり疲れるミュージカル (2/3 節分)
2022年02月03日
テーマ:テーマ無し
時節柄、一週間たったら書こうと思っていました。でも、この気持ちはすぐに書いておかなくてはと思い直しました。
チケットとったのははるか昔、四季の「アンドリュー・ロイド=ウェバーコンサート アンマスクド」に行って来ちゃいました。12月の「マイ・フェア・レディ―」が、予想だにできない結果になってしまい、次のお楽しみなのにハラハラしていました。公演があるのだから、行くしかない。ロイド=ウェバーの作品を、本人の解説映像と生バンドで、振り付け入りで演奏するコンサートでした。30年前に「キャッツ」に出会って以来、彼の作品はたくさん観ました。祐さんに出会ったのは「オペラ座の怪人」です。今日の私がミューオタであることも、息子が売れない芝居をやって貧乏なのも、ロイド=ウェバーのせいだと思えば、楽しいじゃありませんか。 四季の作品で、出演者が1人もわからなかったのは、初めてかもしれません。次々と4番バッターが出てくる、オールスターのピッチャ―みたいなものでした。たぶんみんな若いだろうに、その歌唱力は圧巻でした。注意事項が、「声援や歌唱はお控えください」って、私か?一緒に歌ってしまわないよう、気を付けなくちゃ。 ほとんどが観たか、観ていないにしてもCDなどで知っている曲たちでした。四季独特のネットリした歌唱で、みんなとてもうまかったのですが、「ゲッセマネ」の祐さんと、「スーパースター」の沢木順は、超える人はいないと今でも思います。支えも高音も言うこと無しですが、祐さんみたいに弱い所や、テナーでありながら低音にも芯がある点は、単にファンの欲目ではないです。沢木さんの乾いたロックも、他の追随を許しません。 ロイド=ウェバーの、ある意味人間くさい、ちょっと皮肉屋な解説も新鮮で面白かったし(ディズニーと折り合わなかったことやパガニーニとラフマニノフのこと:自分の変奏曲の方がすごいよみたいな)、未だにサラ・ブライトマンに気がある風な発言も、フフッでした。 彼の最高傑作はもちろん「オペラ座の怪人」だと思いますが、単品では「メモリー」だと思います。「の・ぼ・れ 天上へ」では、光の行方を追って会場みんなが上を見ていました。そこに続く「メモリー」はすごい説得力で、あ〜、私はメモリーに送られて死ぬことにしようと、本気で思いました。 四季にはきちんと連絡先を登録し、席ごとに決められた入場時間を守り、hitaruに(車で)直接行ってすぐ帰る、その間マスクは水分を取る以外は外さず、外食もせず、携帯スプレーを持ち、会場でもほとんどしゃべらず、やれるだけのことはがんばったつもりです。 コンサートで癒された、元気をもらったなどとは正反対、必死で対峙した40曲に、ぐったりと疲れました。 今朝は「カムカム」に突然王子様?が、どないしょ。
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