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読後感「生物は何故死ぬのか」小林武彦著 

2021年08月29日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 哲学者が書きそうなタイトルだが、著者は東大定量生命科学研究所教授の正真正銘科学者、しかも遺伝子に関する専門家なので内容的には非常に難しい。正直なところ1割理解出来たかどうかも怪しい。内容的に難しいところが多いので逆に早く読み終えたとも言える。講談社現代新書なので編集者の力量もあるのだろう、構成がシンプルで読みやすかったとも言える。概略を示すと、第1章<地球の起源から始まり生物は何故誕生したのかを説明>。第2章<地球上に誕生した生物には多くの絶滅種があることを解説>。第3章<生物の死に方に色々あることを説明>。第4章<では人はどのように死ぬかについて説明に入る>。そして最終章の第5章で<本論の生物は何故死ぬのかに入り、『死はヒトだけの感覚』としている>。天文学的なところから話は始まるが、生物学者だけに途中至る所に今流行のDNAだとかRNAを始め、専門的な言葉が出てくる。しかも理解を助けるために丁寧なイラスト付きである。しかし残念ながらそれでも理解が出ないし、専門的な単語は全て記憶に残らない。敢えて一つだけ理解出来たかと思うのは、生物の元素或いは、ウィルスがそうであるかは分からないが、大本は非常に小さなものだったらしいことだ。考えてみれば当たり前で、地球がドロドロの高熱状態にあった時代に人間の姿に似た神様が現れる筈がない。気が遠くなるような時を経て視認出来るような生物が誕生したのだろうが、その進化のプロセスは大分解明が進んでるようだ。そこで大事なことは世代間で引き継がれたこと、断絶してしまったこと様々あるだろうが、これが<多様性>と言う言葉に集約されているように思った。更に分からないなりに納得したことを記したい。人間の身体の細胞について。本書では細胞の数は約24兆と書いてあったような気がするが、wikiを見れば30兆とも60兆なんて記述もある。その細胞は常に新旧の交代が行われているとのこと。但し、そのスピードは場所によって異なり、皮膚が4週間、血液が4ヵ月、骨が4年と書いてある。従って4年経てば人は完全に別人になるとも言える。しかし、心臓を動かす心筋細胞は生まれてから太く大きくなることはあっても、数は増えないとのこと。また、脳や脊髄中枢として全身に信号を送る神経細胞は幼少期が一番多く、その後は減る一方とのこと。即ち心<心臓と脳>は生涯変わらないそうだ。こんな記述は眉に唾をつけたくなるが、DNAのコピーミスの話もそうだが、性による多様性の獲得である。即ち人は性の交配により多様性を獲得し、その結果死ぬように設計されている。だから子供の方が親より優秀と言うことになるらしい。自分に都合の良いように読んでいく分には面白いとも言える。

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