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吾喰楽家の食卓

お盆の日の食卓 

2021年07月16日 ナビトモブログ記事
テーマ:男の料理

言うまでも無く、盂蘭盆会(お盆)は、7月13日から16日まで行われる仏教行事のことである。
現在は、新暦の日付に合わせ、8月15日頃に行われることが多い。
お盆が近くなると施餓鬼会が行われるが、多くの寺院は、昨年に続き中止を決めた。
施餓鬼とは、餓鬼道で苦しむ衆生に食事を施して供養することだが、今では先祖を供養する意味合いが強い。
わが菩提寺では、盂蘭盆会施食会というが、今年も山内(さんだい)の僧侶だけで行われた。

迎え火の日に、苧殻(おがら/麻の茎の皮を剥いだもの)を炊いて、先祖の霊を呼んだ。
その火と煙を目印に、霊が来ると言われているが、勿論、信じている訳ではない。
早く来て貰うのには、遅い時間でない方が良いらしい。
わが家では省略しているが、瓜(胡瓜)に苧殻を四本刺して馬に見立てているのは、急いで来てくださいという意味合いがある。
そして、送り火の日まで、手作りの料理を供えて、もてなすことになる。

15日は、お盆の中心になる日だが、特別の料理を用意した訳ではない。
昼餉は、生素麺を茹で、市販の天ぷら(野菜かき揚げ・鱚)を添えた。
子供の頃、今の時期に食べた食卓を思い出してのことだ。
生家では、野菜だけの天ぷらを、精進揚げと言っていたが、必ずしも精進料理ではない。
天ぷらの他にも、肉や魚を使った料理が出ることもあった。

夕餉の主菜は、市販のササミチーズカツである。
副菜の茄子とピーマンと玉葱の油味噌が、おふくろの味だ。
昔は、野菜の流通期間が限られていたので、お盆の時期ならではの献立だった。
砂糖を少し多めにして、子供の頃に食べた味に近づけた。
朝餉を含め、三食とも仏壇に供えたのは言うまでもない。

   *****

写真
2021年7月15日(木)の昼餉と夕餉

御礼
「葡萄ジャムに挑戦」に、拍手を有り難う御座います。この場を借りて御礼申し上げます。



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