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知の巨人・ジャーナリスト立花隆死去 

2021年06月26日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


ジャーナリストでノンフィクション作家の立花隆が今年の4月30日に亡くなった。80歳だった。そのニュースを聞いたときに、しばし茫然とした。彼の本は何冊か買って読んでいて、その深い知識量には圧倒されていた。そして彼の著作から新しい知識と新しい世界観を開いてもらえたのでその喪失感は大きい。まずは、宇宙飛行士のことを書いた「宇宙からの帰還」という本が一番、心に残っている。立花隆の興味の中心は、宇宙体験という、人類史上もっとも特異な経験をした宇宙飛行士たちは、その体験で内面的にどのような変化をこうむったかということだという。宇宙飛行士が漆黒の闇に浮かぶ青々とした地球を見た時に、多くの飛行士が「神」の存在を感じて地球に戻るという話がとても興味深かった。性の事を書いた「アメリカ性革命報告本」にも驚いたものだ。その本を読んだときにはぼくが若かったせいもあり、内容に半信半疑だった。時が経ち、やがてそれが事実だと知った。当時、あまりマスコミで取り上げない話もその本のなかでは取り上げていて、本の内容がマスコミを追い越していた。立花隆といえば、田中角栄の事を書いた「田中角栄研究全記録」が有名だが、「知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと」という本のなかでは当時、こんな文章を書いた事を紹介している。「私がいまとりかかっている仕事は、『田中角栄研究』を一冊の本にまとめる仕事で、まず、今年いっぱいはこれにかかりきりになりそうだ。考えてみると八月末からだから、四か月になる。                      (中略)田中角栄という男に興味がないわけではない。しかし私のやりたいことの中で、適正な時間配分を考えれば、せいぜい一ヵ月の時間配分に値するテーマ―でしかない。もうこの男にはウンザリしたと思いながら書いている」代表作と言われているわりには、当の本人がいささか『つきあいすぎた感』を醸し出しているのが面白い。そして、田中角栄に関しては二十年間も書き続けることになる。立花隆は「田中も僕も、本質的にはくだらないことに熱中していたものだと思う。」と、感想を述べている。死に関してはこのようなことを書いていた。『ぼくの両親は九十五まで生きていて、人間の寿命を専門とする学者によれば、その人の寿命にいちばん関係を持つファクターは両親の生きた年齢ということだそうです。僕はもう少し生きのびるらしいが、僕自身としては、もうそれほど生きのびるための努力をしようとは思っていません。自然に死ねる日がくれば、死ぬまでと思っています。』”生きのびる努力をしようとは思っていない”と考えていた立花隆にこのような想いを抱くのもなんだが、できれば、両親と同じく95歳までは生きて創作活動をしてほしかったものだと、ぼくは思った。 

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