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たかが一人、されど一人

ビギナーズラック 

2021年05月26日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 今日は父の誕生日で明日が海軍記念日。このセットがいつも記憶に蘇る。父のことは数日前に夢に見たことを書いたばかりなので重複を避ける。父が生まれた翌日(1905年5月27日)が東郷平八郎連合艦隊司令長官に率いられる日本海軍が日本海沖で、ロシアからアフリカ沖を回って遥々やって来たバルチック艦隊を迎撃、歴史的勝利を収めた日となった。父とは関係ないが、この時の日本人の興奮が如何ばかりだったかは容易に想像できる。僅か38年前に日本が統一国家となったばかりで、外国との不平等条約はほぼ解消されていたかもしれぬが、国民の大半は欧米先進国に対して劣等感を持っていたに違いない。地理的には欧州でないかも知れぬが、ロシアもその先進大国の一つで、国境を接した隣国であり、江戸時代から何かと後進国の悲哀を目の当たりにしてきた国だ。この海戦の勝利がきっかけなったと思うが、結局日本はロシアとの戦争に勝ってしまった。こんな事を言うと国粋右翼から非難を浴びるだろうが、これがそもそも間違いの始まりだったかも知れぬ。当時は日英同盟があり、ロシアも戦争に負けたと認めたくなかったろうが(事実その後、日本は国名がソ連と代わったロシアに何度も手酷い敗北を喫している)、アメリカの仲裁や国内の共産主義の燻りもあったのではと想像する。しかし結果は全てで、日本は賠償金の他に樺太、千島列島や満州鉄道の権益など些か分不相応な戦利を獲得してしまった。何事にもビギナーズラックとの俚諺があるように、博打の世界では特に注意されているようだ。以来日本人はごくまともな人でも神佑天助とか精神力とか根拠不明なものに頼ることを肯定し、変な自信を持つようになってしまった。先の大戦前夜、東條首相が若手士官に諮問した日米戦争結果が、どう見ても日本の負け、との報告を受けた時のことが明確に示している。即ち、科学的根拠に基づく結果は精神力で克服できるとして答申を無視したのだ。残念ながらこの悪しき習慣が日本の指導層から脱しきれない。身体能力や知能は努力に依ってある程度の向上出来ることは理の当然だ。結果は運動会やテストに明確に現れる。しかし、これはその時点でのこと、ある意味でその時既に過去のことだ。将来のことは環境の変化等変数が多すぎて誰にも予測は困難。環境の変化を見極め、事実を確認しながら謙虚に一から見直すことが、誰にとっても重要だろう。

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