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たかが一人、されど一人

常識を疑え 

2021年05月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 代り映えなく退屈な毎日の中で最近努めて思うようにしてることがある。環境に変わりがなくても自ら変わること出来る何かを見つける努力だ。そうは言っても容易ではないが、小さなことで良いから、何かを見つけたい。そんな矢先、今日の朝日新聞デジタルに非常に感動的な記事があった。見出しは「カブトムシの常識、埼玉の小6が覆す 世界的雑誌に論文」埼玉県杉戸町の小学6年、柴田亮君(12)が素朴な疑問から始めたカブトムシの観察が、夜行性とされてきたカブトムシの活動リズムの常識を覆す発見につながったそうだ。きっかけは小学4年の夏、自宅の庭に来ているカブトムシを見ると、夜行性の筈のカブトムシが昼間も活動している。不思議に思って図書館で題名に「カブトムシ」と書いてある本を片っ端から借りて読みあさったそうだ。その中に、柴田君の家でカブトムシが集まる木(シマトネリコ)について「シマトネリコにはカブトムシが昼間も残っているようだ」と書いてある本を見つけ、母に頼んで著者(動物生態学を研究する小島さん)に質問をぶつけてもらった。小島さんも理由が分からないので、折角だから観察を続けたら、とのアドバイスがきっかけで、折からのコロナ騒動の昨年が夏休み返上には良いチャンスだったのだろう。庭に来るカブトムシの背中にアクリル塗料で印をつけ、区別が付くようにした。数の調査に加え、162匹の入れ替わりが記録できた。7、8月は毎日欠かさず観察。外出前と帰宅後、時には夜中に家族にビデオで撮影してもらって、時間をずらしてカブトムシを数えた。調べた回数は、231回になった。データを見た小島さんは「想像した以上に精緻。大学の卒論でもここまで丁寧にやる学生はいない。論文にできるのではないか」と思ったそうだ。柴田君は「新型コロナで旅行にも行けなかったけど、カブトムシがいたおかげで楽しい夏休みになった」と振り返る。かくして、 2人の名前で投稿された論文は今年4月、この分野のトップ学術誌の一つ、米生態学協会の「エコロジー」(電子版)に掲載された。論文に不備がないかの査読をした外部の研究者は、データの分厚さに、「記録を集めた人間は称賛に値する」と驚いていたという。論文の謝辞の欄には、柴田さんの両親のほか、家族で外出する際に観察を手伝った祖父の名前も記された。朝日新聞本紙にも掲載されている可能性が高いので、周知のことかも知れぬが、暗いニュースが多い昨今なんとも心温まるニュースだった。柴田少年のように常識を疑って自分の目で確かめる努力をしたいものだ。

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