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たかが一人、されど一人

危機管理 

2021年05月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 朝一番から昼近くに掛け、昨夜のリモート談義で友人が紹介した映画を観た。2019年製作となっているので少し古いがものだが、最近映画を観る機会が少ないので興味深く観ることが出来た。タイトルは「9.11 ジョージ・W・ブッシュ 空白の9時間」(アマゾンが配給したドキュメンタリー作品)あの日のことはつい最近のようにも思うが、もう20年も前のことになってしまった。21世紀に入って間もないことになるが、あの出来事はその後の世界に大きな変化をもたらしたことだけは間違いない。事件発生の大分前1983年にカナダの経済学者ガルブレイス氏が書いた「不確実性の時代」が評判になったことがある。彼は今世界を覆っている資本主義の未来の21世紀は何が起きても不思議は無い。即ち、大恐慌、戦争、超巨大企業の支配、貧困問題等々と予言めいたことを言った。アメリカ本土の経済と政治の中心で発生した大規模テロ事件は、正にその10数年後に起きた象徴的な衝撃事件だ。大恐慌だけは未だ起こっていないかも知れぬが、資本主義を信じきっている日本で近い将来起きないことを願うばかりだが、本のことはこの際措く。この映画は、テロ発生当日フロリダで小学校の授業参観中の大統領が一報を受け、9時間後にワシントンに帰還するまでの一部始終を語るもので、殆どが静止画像ではあるが、当時の実写と当事者本人のインタビューで構成されている。先ず驚くのは大統領の身辺警護の厚さ。もう一人の主役とも言える専用機の性能もさることながら、周辺を固めているスタッフについて感心したことがある。大統領はどこに居ても会話はすべて記録として残されている。この日の記録は千ページ以上になってるそうだ。スタッフとの会話を追っていくと、この緊急事態の混乱の中にあっても大統領の身辺警護の責任者が大統領の意に反し、飛行経路の変更に関して「貴方の身辺警護をする権限は私にあります。」と反論するシーンが出てくる。優秀な側近とは仕える主人に対しても自分の責任分野では専門的な反論が出来るようでなくてはいけない。特に危機に於いてはそのような専門性が必要だろう。情報の伝達に関してもCIA(諜報機関)のトップが補佐官を通さず直接大統領に犯行一味アルカイダに関する情報を伝え、補佐官からクレームを受ける場面もある。情報が混乱する危機の場面で大統領に的確な判断を求めるためには、そういった細かい配慮が普段からなされていないといけないということなんだろう。アメリカの危機管理システムがどのように機能しているかが想像できる、ある意味で参考になる映画だった。翻って思うのはやはり日本政府の粗雑さ、専門家の不在(このことは明日書くつもり)危機に及んでも司令塔が誰かはっきりせず、そこに至る情報の流れの曖昧さ。911の10年後に起きた東北大震災、そのまた10年後のコロナ危機、危機は10年に一度は起きて不思議はないが、日本政府は3年もすれば忘れてしまうようだ。

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