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吾喰楽家の食卓

びん長マグロのづけ丼 

2021年03月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:男の料理

魚や惣菜の名前を書くときは、極力、現品の表示に従っている。
今回、表示とは異なる「びん長マグロ」を使った。
現品の表示が、「ビンチョウマグロ」と書いてあったからだ。
「ビンナガマグロ」と、書くべきだ。

「びん長マグロ」と書けば、何れにも読めると思った。
「ビンチョウマグロ」という、間違えた表記はしたくなかった。
自分は使いたくないだけで、他人の間違いを指摘するつもりはない。
皆が間違えて使えば、いつの日か「ビンチョウマグロ」が、正しくなるだろう。

粘りが強く、柔らかい身なので、前夜は刺身を作るのに苦労した。
ステンレス製の柳葉包丁を、一度だけ使ったことがある。
切った魚が包丁に向いていなかったのか、使いこなせなかった。
ステンレスの包丁だから、簡単には錆びないはずだから、丁寧に洗って、シンク下にしまって置いた。

刃先が長い包丁で一気に切りたいと思ったら、シンク下の柳葉を思い出した。
恐々と、マグロの柵に向かったら、ひと引きで切れた。
いつもと同じレシピで作ったのに、づけ丼が、殊の外、美味しく食べられたのは、マグロが綺麗に切れたからだ。
早計かもしれないが、柳葉を使うコツを、少し掴んだような気がした。

   *****

写真
2021年3月11日(木)の昼餉(びん長マグロのづけ丼)と夕餉(蛍烏賊と春野菜のマリネ)

御礼
「今年の氏邦桜」に、拍手を有り難う御座います。この場を借りて御礼申し上げます。



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