気まぐれりんちゃん

病棟の中の懲りない面々@ 【忘備録】 

2021年01月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

とくに希望したわけではないけど わりと個室入院が多い私。
そもそも 普段から一人寝の生活なので
むしろ 自分以外の人がいるところで寝ることに慣れてない。

が、今回は大部屋(四人部屋)へ案内されました。
そこには私のほかに高齢の女性が一人先住していて
幸い?退院するまで新規入居者は現れず 
ほぼ 二人部屋状態だったのですが・・・
とにかく部屋全体が 狭い! 激狭い!!
以前も四人部屋は経験があるけど今回の部屋は その半分くらいしかない!

もちろん ベッドは薄いカーテンで仕切ってあるけど…
同室の彼女がかけまくる電話の内容はマル聞こえ。
腰が悪いらしい彼女、電話をしない時は
歩行器を使ってよく病室の外に出ていたけど とにかく
部屋の入口、壁、ベッド、棚、アチコチに
ガッチャンガッチャン激突させながら出入りしていました。
廊下に出ても アチコチにガッチャン、ガッチャン・・・。
部屋に戻るとまた電話。この繰り返し。かなり賑やか^^;

こんな状態が 退院するまで続くのかなあ と思っていたら
いきなり目の前のカーテンが
シャーーーーっと開いて
「あんた、どこが悪いとね?いつまでおるん?よろしくね」と
いきなりはじめましてのご挨拶でした。

その挨拶をきっかけに歩行しない時は電話をするか
私に話しかけてくる・・・という状態。
話の内容は他愛のないもので
ここの食事はマズイとか(彼女も私も毎回完食ですが)
前の病院はヤブだったとか(どうやら 強引に転院したらしい)
夜、眠れなくて困るとか(えっ??)
私はほとんど聞く専門。話すのはもっぱら彼女。
ちなみにおしゃべりしてない時の彼女は
バリバリとお菓子の袋を開けて食べていたので
昼間は激突歩行か食べるか喋るかで常に忙しそうでした。
夜は夜で消灯時間を過ぎても彼女のベッドサイドでは
毎晩深夜まで煌々とテレビが点いていました。
幸いイヤホン使用で音は聞こえないからいいけど
部屋が狭いのでカーテン越しにテレビの灯りがミラーボールのように反射して遅い時間まで部屋中にきらめいていました。
そして、ようやくそれが消える と 次はいびき・・・
ゴゴゴゴゴゴ・・・狭い室内にけっこうな轟音。

マイッタなあ まぁでも無愛想な人に神経使うより
楽しくていいか^^と思っていると今度は廊下の向こうから
看護婦さんの大きな声が・・・・

「ちーーーーーがーーーーーうーーーーーよっ!!!」
どこかの病室で誰かに話しかけてる様子

「来ーーーまーーーせーーーんんんんん!
寝ーーーてええええ くうだあさあいーーーーーー」
誰かを待ってるのかな?

「いーま! 3時でーすーよ!!」


「ちーーーがーーーう!おやつも 来ませんんんんん!!!」
!!!

どうやら 食事が来ると思い込んだ入院患者が
テーブルにお箸を出して 食事を待っていたらしい・・・
夜中の3時 だというのに です。
3時と聞いて食事じゃなくて おやつ だったか?と
(それも違うけど)
昼夜逆転したのでしょうか?
真夜中に… ちょっとカワイイ。けど迷惑な勘違いです。

そういえば看護婦さんに聞いた話ですが
入院患者さんの中に70代の男性で
繰り返しやって来るバイク乗りがいたそうです。
毎回骨折。こっちが治ったら 次はここ。みたいに。。。
お医者さんも看護婦さんも「もう 来ないでね」っていうのに
「もうバイクはやめてね」っていうのに 好きなことは止められないって
バイクに乗り続け、骨折し続けたそうで…最期は事故かと思いきや
癌だったそうで 周りに心配と迷惑をかけたとはいえ
好きなことを全うした生き方に
なんだかアッパレなおじいちゃんだったと看護婦さんは笑っていました。

同室の賑やか彼女とはその後も なんだかんだと親しくしてもらったのですが
ある日私の入院生活も終わりが見えてきて「退院が決まりました」と伝えたら
「…寂しくなるね」と言って急に静かになりました。
私の退院当日は朝からベッドに入ったままほとんど食事も摂らず・・・
それどころか 朝から嘔吐 (私の最後の食事中でしたが・・・;;)
まさかと思うけど また この部屋に1人になるのが
ちょっと寂しすぎたのかな(考えすぎかな?) って思うと 
退院は嬉しいけど切ない気持ちになりました。
(でも 私もそろそろ家で静かに寝たい・・・)
看護婦さんに背中をさすられている無言の彼女にご挨拶をして
私はなんとなく後ろ髪を引かれる思いで退院しました。

その後…、退院して数日後の診察で再び病院に行ったら
なんと!たまたま?ロビーを歩く彼女に遭遇!!
その時は歩行器じゃなくて ゆっくりですがご自分の足で
歩いていました! しかも入院病棟ではなく外来で会った!
ということは行動範囲も広がって元気回復してるということですよね!
話しかけると ちょっとびっくりした様子でしたが
憶えていてくださったようで 嬉しかったです。少し話をすると
ヨタヨタしながらも売店へ直行する彼女。売店のオバチャンとは
お馴染みになってる様子!!

行動範囲も広がって 話し相手も増えたようで安心安心、一安心。

いつか 自分のケガも完治して すっかり元気回復したら
今度は病院ではない どこか
たとえば ショッピングモールとかで彼女に会えたらもっといいな
って思わずにはいられませんでした。



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気ままなライオンさん

あめふり りんちゃんさん

初めて長期で入院した時は
ちょっとワクワクして
不謹慎ながら楽しみでもあったのですが
最近の入院は・・・
もう、これっきりにしたい!と思うばかりです。
入院生活ってスッピンはもちろん
自分の弱い所をさらけ出して生活するので
そこでの出会いは
特別な縁になるのかもしれません。

そういえば今は亡き私の両親は病院
(入院患者と看護婦)が出会いだった
そうです。

2021/01/13 10:12:20

すごい体験ですね

気ままなライオンさん

私はあまり、病院と縁はないですが、それでも、
おととしは、オペをしました。
半月くらい入院していましたが、やはり、夜の病院は
大変ですよね。痛みで、唸っている人もいますし。
オペの後はしばらくは痛くて寝れてましたが、少し
良くなると、やっぱり、いびきとか音とかきになりましたね。

以外なところでのお友達ができましたね。

2021/01/12 22:50:02

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