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ニャンコ座リポート

ネリ考 (1/5) 

2021年01月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 医療・介護等々、最前線で働いている皆さんに感謝し、さらなる負担をかけないよう努力します。
 2泊3日、年越しに、同じく息子が帰省せずを口実に、ネリがいてくれて、おかげで寂しくありませんでした。これからお一人様は増えることはあっても減りはしない。おひとり様同士が連携して、ジルぼっちを乗り切らなきゃね。詐欺写真は、もう一人の寮の同室者と。 2度も音信不通になっていたネリが、(一昨年秋のこと)絶賛うつ病中だった息子が札幌のゲーム喫茶に行くと、ファーチレに行く私についてきた。先に降りる息子にバスカードをやった。自分のカードが無くなったので、もたつかないよう最後にバスから降りたら、札駅でじっと私を見る色素の薄い視線を感じた。糸つながってたんだ。息子が再会させてくれた。
 ネリは、けがや病気をしたら、身を隠すタイプだと言った。ちなみに私はどちらかと言うと、公表してチヤホヤしてもらいたいタイプだと思う。それで行方不明になったという説明。
 再会して後、断片的に聴いたネリの人生が、この年越しでほぼつながった。本当に良く生きいてくれたと、感謝しかないような人生だ。
    いささかは大変だったと言いたいが ネリが聞いたら笑いよるやろ
 (田辺聖子さんのパクリじゃない。オマージュだ)
 年月がそうさせると言えばそれまでかもしれないが、壮絶な思い出を、まるで友達のことかなんかのように話してくれる。つられて私も、息子が死なないよう包丁を隠していたことを、笑いながら話していた。
 ネリは超おしゃれだ。聴くと、家は服であふれかえっているそうだ。つつましく暮らしながらも、上手におしゃれを楽しんでいる。それがネリを支えるなら、それで良い。美しいものにこだわりがあり、性別問わず、そこに価値観を置かない人とは付き合えないそうだ。
 文学の才能は知っていたから、短歌を作るよう勧めたが、これが思った以上にはまったようで、もうカラオケは飽きたそうだ。短歌・詩・小説を書くそうだ。ネリは降りてくるタイプで、生みの苦しみは無いそうだ。「芥川賞をとる」つもりだそうで、それは「永遠の未完成、これ完成である」で良いじゃないか。
 もう2度と行方不明にならないでね、ネリ。
 ネリは、恥ずかしいとか、あがるとか言うことが無いそうだ。うらやましい。で、セールスの体験があり、失敗しない十万円の化粧品の売り方も教えてくれた。怖い怖い。でも、ニベアの青缶と100均のアロエ化粧水で十分だそうだ。
 お正月になると、急に編み物がしたくなるような気がする。去年の猫のセーターで、余り毛糸の始末はついたと思ったのに、物置で母の毛糸を大量に発掘してしまい、良いことを思いついて、編み始めてしまった。好きなことをやらないではいられないことに関しては、意志が弱い私だけれど、やり始めたことは、ほぼ完成するだろう自信はある。
 Moreに、「走れメロス」の息子自身の感想を入れてあります。読んで、買ってください。


 「お正月ダョ!走れメロス」、は無事終演しました。いや、無事じゃねえな「音声が途切れてセリフが聞こえなくなる」「映画村前で警備員に怒られる」「自民党京都府連前でも安倍ちゃんと昭恵が出てくるってネタで中継するつもりだったのに、SPに睨まれて別な場所でやる」といったトラブルがありましたが、メロスは何とか2時間15分で完走。セリヌンティウス は処刑されずに済みました。
 メロスが嵐山から三条まで走る。途中でくだらない寸劇をする、それを実況解説が喋る(実際、演劇シーンよりメロスが走ってる間に、実況解説がアドリブで埋めているシーンの方が圧倒的に長い、実は実況で「こういうセリフを言ってくれ」って指示は、私が常にLINEで送っていたのだが、それでも実況解説の9割以上は、月亭太遊、玉田玉山の落語家・講談師コンビが埋めてくれた。渡月橋・猿田彦神社・島津製作所、二条城など、各ポイントの予習もしっかりしてきてくれたし、見事な話術だった。
 各役者が、屋外でスタッフもつけず走ってくる役者を待っていて一瞬だけ会話をしてまた走り去っていくのを見送るというのは、すごい不安だったと思う。火の鳥のコスプレをしていた延命さんとか、スターシャのコスプレをしていた分ちゃんとか、炭治郎のコスプレをしていた合田とか、シーン中はなんかの撮影だってわかるからいいが、待ってる間は恥ずかしかったと思う。
 僕が太宰治役で鴨川に入水したのは、作家・演出家としてみんなにこれだけのことをやらせたからには、リーダーが極寒の鴨川に飛び込むくらいしないと求心力が保てないと思ったからです。冬の鴨川は本当に冷たかった。まあとはいえ、男の三大憧れは「連合艦隊の艦長」「プロ野球の監督」「指揮者」と言われるが、確かに、自分の指示によって、30人以上の人が私が指定した場所に町中に散らばり、指定の演技をするというのは、劇場で演出をつけるよりもとても気持ち良い体験だった(選挙の時、ポスティングボランティアに来た人たちに、あなたは富有学区、あなたは柳家学区、あなたは竹間学区、あなたは初音学区をお願いしますなんて割り振りするのすら気持ち良かったしねえ)。
 ゴールである処刑場(アーバンギルド )に、入ってきた時に、お客さんが一斉に拍手したのはちょっと感動した。まじでみんながメロスのゴールを喜んでくれたんだなとそして、思った以上に、配信や劇場観劇じゃなく、「実際に路上でみた人がいた」というのに驚いた。何人も沿道から「頑張れメロスー」って声援があがったらしい。これはすごいことだなと思った。
 本当に、馬鹿な企画だったけども、「この路上生中継演劇」というのは今後も応用していきたいなあと思う。京都は、世界でも屈指の「生中継に向いている、いろんな歴史的建造物がある都市」だけども、東京や大阪でもやってみたいとも思うし。そして、このご時世だけど30人もの人たちに会えたのが嬉しかった。17日まで見れるんで、ぜひみて下さい。

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