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吾喰楽家の食卓

令和2年 新春国立名人会 2日目 

2020年01月04日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

東京の寄席では、落語協会と落語芸術協会が、交替で独自に興行している。
国立演芸場だと、定席(上席・中席)こそ交替だが、国立名人会などは、話は別だ。
新春国立名人会では、両協会に加え、民間の寄席に出られない三遊亭円楽一門会などが、入り交じって同じ高座に上がる。
昨日の2日目は、三三(さんざ)、喬太郎、桃太郎、柳橋、鶴光、遊三の噺家6人と、色物芸人4組が顔を揃えた。

お目当ては、中入り前を務めた昔昔亭桃太郎で、落語芸術協会の噺家である。
桃太郎は新作落語の師匠なので、古典落語が好きな私は興味がなかった。
ところが、何度か見ているうちに、とぼけた語り口が面白く感じるようになった。
毎回、石原裕次郎のヒット曲を歌うが、今回も「男の友情 背番号3」と「嵐を呼ぶ男」を披露した。

「男の友情 背番号3」を歌い終わると、「この歌を知っている人?」と訊くので、いつものように、肘を曲げたまま手を挙げた。
「少年時代に聞いたのか?」と、訊かれたので頷いたら、「貴方の年代が分かった」と、返って来た。
前回、「3番まで歌えるか?」と訊かれ、首を横に振ったら、嬉しそうな顔をした。
この師匠、「3番まで歌えるのは、日本で私一人だけ」と、日頃から自慢しているのだ。

   *****

写真
2020年1月3日(金)の国立演芸場:開演前の場内と演題



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