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カシアス

生き延びるためのラカン 

2019年12月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

先月、東京から姫路に戻る新幹線車中で、
隣に座った若い真面目そうな男性(30前?)が、
文庫を3冊、手元に置いて、交互に読んでいる。
3冊とも哲学系のようだが、こちら側に置いている
「生き延びるためのラカン」が面白そうだ。

で、後日アマゾンで注文し、嵌ってしまった。
読んでいる時は面白くないから、
読みながら別のことを考えてしまうこともあり、
理解するには、我慢強さと集中力が必要だ。

筆者は精神科の医者、斎藤環さん、
ラカンはフロイトの流れをくむ心理学者、
中学生でも分かるラカンの解説書というが、
それはあり得ない。
最初に軽く流して一読したが、よくわからない。
で、姫路、東京の往復新幹線で3度ほど読んで
少しわかった気がするが、まだまだ。

前に心理学者であるアドラーを何冊か読んだ時は、
人間はこうあるべきだと感じ入ったのだが、
ラカンは、そういったあるべき論ではなく、
人間の精神構造を理屈で突き詰めるから、
必然的に難解になる。

・本当の現実を人は見ることは出来ない。
・欲求は満足することが出来る。でも欲望は、
決して満足しない。
・食べて生殖して死ぬだけなら、
「こころ」も「ことば」もいらないはずだ。
でも幸か不幸か、何の因果か、僕らは「こころ」をもち、
言葉を語る存在だ。

わけわからないのだが、何故か面白い。



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理解しなくても、

カシアスさん

感じたいものです。

2019/12/25 20:43:29

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