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カシアス

瀬戸内海の契島 

2022年09月03日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

 1998年福山単身赴任時代の旅行記を続けます。
月一の監視に訪れた妻と共に、呉線で竹原に行きました。
呉線は途中、瀬戸内海の海岸際を走り、
窓から真下の海は水が透き通り底まで覗けます。
瀬戸内海を楽しんでいるうちに、やがて、竹原に到着しました。

 竹原は瀬戸内海の小京都と言われ、というか、
自分たちでそう言っており、
市の一角が、それなりの風情を演出しています。
竹鶴酒造、その他の酒屋や、竹鶴邸などの旧家が点在し、
歴史資料館もあります。
観光で、町(市)おこしというところでしょう。

 いくつかの旧家を見学して、街並みを味わった後、
蕎麦屋に入り、ゆっくりと酒を呑んで笊蕎麦を食べましたが、
まだまだ、午後の時間はたっぷりあります。
気分よく、ぶらぶらと、竹原港まで歩きす。
静かな海面の向こうに大小の島が点在し、如何にも瀬戸内海です。

 フェリー乗り場に小さな連絡船、とういより、
艀にエンジンがついたような木造の船が、客を待っています。
契島(ちぎりじま)と言う、味のある名前の島に行くらしいのです。
面白そうだと、その船に乗りましたが、
料金を払うべき人は見当たりません。
直ぐに出港し、20分ほどで契島に着きました。

 ところが、様子が違います。
岸壁の直ぐ向こうに、門があり、
東邦亜鉛契島精錬所と書いた看板がかけてあります。
島全体がその会社の敷地で、専用の生活船だったのです。
社員の家族と思しき10数人が、買い物や通学の為に乗り降りします。
自転車を載せるのを手伝う様子では、皆、隣近所のようです。

 我々は、完全によそ者なのですが、誰も気にしません。
暫し海を眺めて時間を過ごし、同じ船で竹原港に戻りました。
広々とした瀬戸内海の、開放感抜群の小船旅でした。勿論、無料です。

 写真はネットで拝借した今の契島



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