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吾喰楽家の食卓

蕎麦の食べある記 No.05 

2019年12月08日 ナビトモブログ記事
テーマ:食べある記

鉢形「吾里」 ―新蕎麦と新酒―

開業から10年の「吾里」(ごり)は、県道30号飯能寄居線に面し、鉢形駅から徒歩2分で行ける。
当初は従業員も居たが、今は夫婦二人で店を切り盛りしている。
この日、隼町で歌舞伎を楽しんだ。
冷蔵庫に碌な物しかないので、コンビニで買物したくて、帰路は往路と違う道を歩いた。
コンビニの手前にある「吾里」に、「新蕎麦」の表示があるのが見えたら素通りできなくなった。

靴を脱いで入る店内は、座卓と踏ん込みのカウンターが、合わせて20席ほどある。
寒い日だったので、燗酒を飲もうと思ったのが失敗だった。
“白扇”の燗酒、“イカゲソわた焼”、“鶏串焼”(つくね・モモ肉)を注文した。
頼んでから、大分前のことだが、前回も同じ組み合わせだったことに気が付いた。
燗酒を飲んでいると、今度は、「できたて新酒 入荷」の張り紙が目に入った。

4種類ある新酒から3種類を選べる、“飲み比べセット”を試すことにした。
最初に飲んだ“鶴齢”(新潟)は、切れが良い生原酒で、先日、西荻窪でご馳走になった“田酒”(青森)の味に似ていた。
次の“酔鯨”(高知)は、“鶴齢”と似ていたが、もっとマイルドだった。
最後の“さざなみ”(埼玉)は、毛呂山に本社があり、越生梅園に近いからという訳でもないだろうが、やや酸味が強かった。
新蕎麦のはずが、新酒を味わっていた。

この店の蕎麦は、開業した頃に数回食べたが、その後は偶のことだが、居酒屋として利用しているので、ご無沙汰している。
新蕎麦を食べたくなり、小盛りができないか店主に訊いたら、大丈夫だという。
“さざなみ”を少し飲んだとき、蕎麦ができ上がったので、酒を中断して茹でたてを味わうことにした。
更級蕎麦のように細いが、少し黒い粒が交ざった蕎麦は、喉越しが良いので、酒の〆に相応しい。
昔の味を覚えていないので、今度は素面(しらふ)で食べてみよう。

   *****

写真
12月6日(金)撮影:店構え・もり蕎麦(小盛り)



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