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吾喰楽家の食卓

蕎麦の食べある記 No.04 

2019年12月07日 ナビトモブログ記事
テーマ:食べある記

隼町「さわらび」 ―拘りの店―

この界隈では、10軒ほどの蕎麦屋へ行った。
好みの問題だが、その中では「さわらび」が群を抜いていると思う。
値段は少し高めだが、“せいろ”なら、高が知れている。
昨日、歌舞伎を見に隼町へ行ったが、時間が合わず店構えの写真だけ撮った。
最近だと6月と7月に行っているが、それ以降は、残念ながら食べる機会がない。

「さわらび」がある隼町は、千代田区の町名だが、〇丁目がない単独の町である。
最高裁判所、国立劇場、国立演芸場で、隼町のかなりの部分を占めている。
それでも、意外なことに、人口は500人を超えているらしい。
店は、隼町の西側の境である、半蔵門駅通りに面している。
ビルの一階だが、如何にも蕎麦屋という風情の小さな店だ。

「さわらび」は、漢字だと「早蕨」で、出たての蕨の芽のことをいう。
「夫婦二人で始めた小さな(未熟者)店」という、意味が込められているらしい。
この店には、4人用テーブルが1つ、2人用が4つ、計12席ある。
4人用を1人で使っても、相席をさせないから、最少だと5人の客で満席になる。
昼の部なら相席でも構わないと思うが、それをしないのが、この店の拘りなのだろう。

蕎麦湯にも拘りがあり、“鴨汁せいろ”を頼むと、蕎麦湯用に空の蕎麦猪口を出してくれる。
“ぶっかけ蕎麦”だと、蕎麦猪口と少量のつけ汁が出る。
美味しい蕎麦を食べさせるだけでなく、蕎麦湯を美味しく飲ませることにも拘っているのだ。
昼の部は予約を受けない、テーブルでの待ち合わせ禁止、小学生高学年未満の来店を遠慮させるなど、店のルールも徹底している。
「よし房 凜」と共に、好きな蕎麦屋ベスト3に含まれる名店だ。

   *****

写真
店構え(撮影・12月6日)・せいろ(同・7月19日)



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