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吾喰楽家の食卓

落語と歌舞伎 

2019年08月09日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

古典落語の人情噺に、芝居噺という一形体がある。
芝居と言えば、歌舞伎だ。
電灯が無い江戸時代、歌舞伎は昼間に上演されたという。

江戸の庶民は、明るい内は仕事があるので、歌舞伎を楽しめるのは限られた人たちだった。
歌舞伎と違い、寄席は蝋燭でも大丈夫。
仕事を終えた職人は、各町内に一軒はあった寄席で、歌舞伎の代わりに芝居噺を楽しんだらしい。

芝居噺には、忠臣蔵をテーマにした作品が多い。
四段目(切腹)の『淀五郎』と、五段目(猪)の『中村仲蔵』は、プロの歌舞伎役者が登場する。
丁稚の定吉が腹を切る『四段目』、喜寿祝の余興『五段目』、定吉が若旦那に切られる『七段目』などは、素人の真似事だ。

三年前、国立劇場で忠臣蔵の通し狂言を、三ヶ月かけて見て以来、芝居噺の面白さが増したことは、言うまでもない。
前回の演芸図鑑(総合テレビ)で、春風亭一朝が、芝居噺の『蛙茶番』を口演した。
再来月、国立劇場で、『蛙茶番』がテーマした歌舞伎である、『天竺徳兵衛韓噺』(中村芝翫)の公演があるので、今から楽しみにしている。

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写真
8月8日(木)の昼餉(もり饂飩)と夕餉(ブリ照)



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