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吾喰楽家の食卓

男三人 

2019年08月03日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

「お線香二つ下さい」
「二つですね。火をお点けします」
「それにしても暑いね。電車の中は涼しくて良かったけど」
「駅から、少し歩きますからね」
「もう少し頑張って、涼しくなってから逝ってくれれば良かったのに」
「暑いか、寒い時が多いですね。体力の弱ったお年寄りは、耐えられませんよ」
「内は若いんですよ。還暦を過ぎて直ぐだから」
「女性は九十歳の時代です。お若かったんですね。・・・はい、お待たせしました」
「お金、ここに置きます」
「有り難う御座います。行ってらっしゃい」

上記は、菩提寺の水屋での会話である。
昨日は妻の祥月命日で、息子と孫を連れて、墓参りに行った。
嫁さんは仕事の都合で、今回は来られなかった。
男三人で何処かへ行くのは、初めての事かもしれない。
炎天下で、丁寧に墓石を洗った。
線香と花入の石を動かし、その下も綺麗にした。
十年も経つと、悲しい気持は無かった。
草むしりを終わらせた時に似た、爽快感が残った。

両親と墓参りに行くと、寺の近くでお清めをして帰るのが常だった。
鰻屋に寄ることが、多かった。
昨日は、息子のリクエストで、随分と格下だが、立ち飲みの焼鳥屋に入った。
孫は高校生だから、酒は飲めないが、焼鳥が好きらしい。
将来、酒飲みになりそうな気配がある。
店に入るときは空いていた店内だが、仕事帰りのサラリーマンで一杯になった。
それを期に、店を出た。
男三人、それぞれの想いを抱いて、息子の家に向かった。



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かめきちさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

私も似たようなものです。
毎日が日曜日の身分になってからは、お盆のお施餓鬼には、毎年、行っています。

2019/08/05 04:00:23

いまだに親不孝な私

かめきちさん

両親が亡くなってから彼岸に墓参りをしたのは片手で数える程度。どうにもいまだに親不孝な私です。

2019/08/04 23:16:04

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