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むぅびぃ・とりっぷ
奥田とぼくと、女好きはどっち 2
2019年06月25日
テーマ:テーマ無し
男に生まれたからには、女の人が嫌いというよりは、好きなほうが生き易いのでは?だから、女好きというと、かなり好色なイメージがあり、マイナスにとらえがちではあるけれど、迷惑をかけない程度であれば、むしろ歓迎すべきことなのではないか。 結婚していて、手あたり次第に周りの女性に手をつけて・・・・・というのは、家庭が壊れるし、周りの人も大変かもしれないが、そのような性欲にブレーキがきかない人物に該当しないのであれば、問題はないはずだ。それは、逆に『男好きな女の人』にも言えると思う。 そんな事を考えたのは友人の奥田に、飲みの席で「石坂さんって女好きだよね〜」と言われたからだ。奥田は、20年近く営業をやってきて、最近、『営業企画』のほうに自ら職種を変えている。彼はとても話し好きで、実に人なつっこい。今までの会社勤めの中で、仕事の付き合い抜きでは一番、飲みに行っている友人だ。年齢は15歳くらい離れているが、お互い何度も飲み合っているのだから、だいたい相手の考えていることが伝わるときがある。 ところで、女好きに関する細かな定義はともかくとして、友人の奥田はぼくより断然、女好きではランクが上なのだ。まず奥田は、自分の話が女性の耳をとらえたとわかったとたんに、完全に話し相手はその女性に限定されてしまう。もう他の人は目に入らなくなっているのがよくわかる。 その場に男がいても、話す内容の95%は女性相手のためにのみ発する言葉で、時々おまけのパフォーマンスのように、男には視線や同意を求めて軽く話を振るだけ。本人の視線は相手の女性にまっしぐらになってしまうのだ。 その友人同士で、自分より相手のほうが女好きだと言いあっているということは、お互いに世の一般の中年男子よりは女ずきだという結論になるのだろう。 3年ほど前に、派遣できてぼくの席の隣にいた白石さんにも、奥田と同じことを別の言い方で言われた。 「石坂さんは、女の人と話している時に、楽しそうだよねぇ」 但し、補足するとあたりまえだけど、女の人だったなら誰でもいいというわけではない。年を取ってかなり受け入れる幅がひろがったとはいえ、何気ない会話をしただけで、なんだか気持ちが明るくなる女性というのは、そんなに多くはない。その対象の女性は、容姿や性格も自分の好みに一致するという、かなり限定された人になってしまうのだ。 自分で書いていてわかるのだが、自分をどこかで「女好き」という言葉にあてはめたくない意識が働いているのがわかる。そんなすっきりしない態度とは別に、以前に読んだ野崎幸助著作の「紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男」の本では、 それこそ自分の女好きを公言していて実にそれはすがすがしい。 野崎幸助と聞いて、ピンと来る人もいるかと思うが、紀州のドン・ファンと呼ばれた男だ。貸金業などで築いた遺産は20億円とも言われる。55歳も離れた女性と結婚して覚せい剤中毒で死んでしまった事件の男性だ。『犯人は、奥さんか家政婦か?』と、さんざん騒がれた事件だが、未だに解決に至っていない。なんだかんだでもう1年以上の月日が流れている。 その事件が起きる前に、本は発売されていて読んだときに、ぼくは面白さに衝撃を受けたものだ。 野崎幸助は若い女性と付き合いたいが為にお金をため、女性にお金を与えて遊び、しかし結婚はしていなかった。そして、その使ったお金にはいっさい未練を残していない。女の人と遊びたい本心を隠して、”かっこつけて女性がいないかっこ悪さ”より、自分の心や欲望をオープンにしてその夢を実現しているほうが、実はカッコいいと思えてしまう本だった。 本の中では、若いころに彼は、コンドームの訪問販売を農家に行い、その農家のおばさんを相手にいやいやながら性交して、多くのスキンを販売した話しなどもエピソードとしてある。ここの部分がまたユーモラスでもあり、悲哀も感じてとても味わい深かった。 「週刊現代」2016年5月7日・14日合併号に、和歌山で酒類販売業や金融業を営むその本の著者の野崎幸助氏(記事掲載当時75歳)の記事が掲載されていた。 「14歳で筆おろしをしてもらってから、60年。これまでに私が関係を持った女性は、4000人以上にのぼります。先月に75歳になりましたが、今も定期的に会っている女性は4~5人いて、1日3回、必ずセックスをしている。一度に支払うお手当、つまりセックス料は40万~50万円。これは過去に関係を持った女性についても同様です。」 そして、最後には 「75歳ですが、年齢を気にしたことなどありません。私は独身で一人暮らしですが、寂しいと感じたこともない。セックスこそ人生。死ぬまで若い女性の愛液プールで溺れますよ。」と、結ばれている。 その遊び中心の独身の信念を曲げて、結婚したことから野崎幸助の人生は狂ってしまったともいえるが。まあ、それは置いておこう。このような明るい女好きの大先輩を見習って、ぼくも「女好き」と言われても笑っていられるように心の持ち方を変えていかねばなるまい。PR:紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)
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