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奥田とぼくと、女好きはどっち 1 

2019年06月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


  ぼくは名前だけは有名な某電気メーカーの子会社に努めるサラリーマン。子会社だから給料は少ない。でもその子会社の合併に次ぐ合併で人数だけは増えて、社員だけで千人を超える会社となってしまった。人数が増えた分、子会社である自由が失われた。やたらと規則だけ親会社のまねをして固めるので、仕事はだんだん息苦しくつまらなくなってしまった。               ぼくには妻と会社勤めをしている息子がいる。 息子は親元を離れ、都内でマンションを借りて、通勤している。妻は専業主婦。 『うちは収入が少ないし、老後のことも心配なんで、バイトでいいから働いてくれ』と、妻に前から何度もお願いしているのだが、『外に働きには出たくない。私は外で働いても、仕事が遅いと叱られるだけなの。役にたたないのよ。』とゆずらず、最近はこれも運命かとあきらめている。               ぼくは会社の仕事に不平・不満を言いながらも、けっこう忙しくバタバタと過ごすうちに、あっとゆうまに月日が流れて歳だけは取ってしまった。勤続年数が増えるにつれ、仕事で 知りあった人も増えていく。そんな知り合いの一人が44歳の奥田。彼が20代のころからの知り合いで、20年近く続いている酒飲み友達だ。               金曜日も、いっしょに駅まで帰っているうちに、自然と飲み屋に直行となった。二人とも、芸能界や事件の話しが好きだ。最近ネットニュースに載っていた、ブラジルの事件から話がはじまった。2000年代初頭に活躍したブラジルでの元警官の大人気司会者・ウォレス・ソーザが、視聴率稼ぎのため殺人を指示していた事件がドキュメンタリー作品になったという。では、ブラジルの事件とはどのような内容だったのか。司会者・ソーザのバラエティ番組『カナル・リブレ』は、圧倒的人気を獲得していた。ソーザは麻薬取引の犯行現場に赴き、警察に同行するなどして、自らの取材ぶりを生中継で放送。殺人や誘拐、そして権力者にも挑む彼の姿勢により人気番組となった。ところが、以下の事からやらせではないかとの噂が出ていた。1、警察が到着する前に犯罪現場を伝えている。2.スタッフが毎回のように第一発見者となる。3.犠牲者の映像が多数出てくる。警察当局は、2008年冬に放送された回で発見された麻薬密売人とされる人物の遺体が殺害直後とみられることを不審に思い、同番組を疑い始めたという。決定打になったのは2009年、番組の視聴率を稼ぐために5人の殺し屋を雇ったとの疑惑が浮上したこと。州議会議員も務めていたソーザは多くの非難を受け、前代未聞の事件として世界中のメディアで取り上げられた。「まさしく、映画作品にでもなりそうな話で、『事実は小説より奇なり』を表している事件だよね」とのぼくの感想を伝えると、「殺人を犯してまで、視聴率を取ることに頭が凝り固まってしまったわけだ。人間の競争力というかテレビ界のぶっ飛んだ価値観が怖いよなぁ」。と奥田も答え、だらだらとそんな話を互いにしつつビールを飲んだ。       軽く飲むといいつつもまたいつものパターンで、じっくり腰を落ち着けてしまうのだ。               そして、最近見たDVDの話をしているうちに、ひょんなことから映画「ブレードランナー」の話になった。1982年に公開された映画「ブレードランナー」は、ぼくが今まで観てきた映画の中でのベスト10に入る作品だ。続編として2年前には「ブレードランナー 2049」が公開されたが、そのDVDを奥田がようやく観たという。断然、”1982年の最初の作品がいい”という点では、二人とも意見が一致した。その映画に出ていたとてもきれいだった女優のショーン・ヤングとダリル・ハンナの話をして、二人とも現在は検索しなければよかったという容姿に変わってしまったことをぼくは伝えた。   会社の女子も同じで、10年前はとてもスリムできれいだった女性が、あっとゆうまに太って魅力が半減してしまう。               ぼくと奥田が何度か会社帰りにいっしょに飲みに行った知り合いの河口さんという女子社員がいて、彼女もけっこう太ってしまったことを伝えると奥田が、意外そうな声をだした。               「え?河口さんって太った?」       「太ったよ。顔はそんなでもないけど、下半身が太ってしまったよ。」       「石坂さん、女の人をよく見てるよね」       「よく見なくても、本人の立ち姿をみたらすぐわかるよ。」       「石坂さんって女好きだよね〜」       奥田があきれたように、ぼくの顔を見てビールのジョッキをあおっている。  なんだか変な結論を奥田がぼくに下している。 ぼくからすると、女好きは断然、奥田のほうだと思っていたから、彼からそういわれるのは、意外だった。               女好きであるという定義にあまり抵抗はないものの、それも言われる人による。『よりによって奥田には言われたくないよ。』と思ってしまう。               次回はぼくと奥田の女好きに関して続けて考えてみたい。 

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