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「女王陛下のお気に入り」 

2019年02月01日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔2018年/アイルランド・アメリカ・イギリス〕18世紀。イギリスのアン王女(オリヴィア・コールマン)は病弱で、気まぐれで、ワガママ。しかし、国はフランスと戦争状態にあり、好き勝手ばかりはしていられない。アン王女は、友人というにはあまりに親密な関係で結ばれている、幼馴染のレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)に、全幅の信頼を寄せている。そこへ、サラの従妹のアビゲイル(エマ・ストーン)が、召使として、宮廷で働くようになる。アビゲイルは王女に気に入られ、女官に昇格する。アビゲイルは、さらなる高みを目指し、巧みにサラを排除する作戦に出る・・・。試写会で観た。タイトルと、足を投げ出して、お人形のような可愛いポーズで写っているエマ・ストーンのポスターから、どんな物語が展開するのか、とても楽しみにしていたのだけれど、なんとも、毒々しい物語であった。怖いなぁ、女の争い(笑)。これが、男を巡っての争いだったら、よくある話なんだろうけど、ここでは、女王の寵愛を、どちらがより強く受けられるか、それが焦点。エマちゃんったら、あんな可愛い顔をして、やる事が凄いよ(笑)。特に、中盤でのサラへの仕打ちにはビックリ。あなたは悪魔よ(笑)。女の争いがメインのお話しだけど、オリヴィア・コールマン演じる女王の孤独が胸に沁みる。女王は、なんと17人もの子供を亡くしていて、淋しさを紛らわせるために、17羽のウサギを飼い、我が子のように可愛がっている。エマちゃんが、それらのウサギを、可愛がる「フリ」をすると、女王は、コロリと参ってしまう。誰だって、そんな風に心の隙間に入って来られたら、騙されてしまうのも、仕方ない感じ。でも、このウサギが、ラストにとっても重要なアイテムとして、再登場する。詳しくは書けないけれど。ラストは、はぁ。。。と溜息。私もこの年になって思うけど、人生には、勝ち負けなんかないんじゃないだろうか。勝ったと思っても負けてるし、負けてると思って勝ってるし、それに状況は、どんどん変わってゆく。女王を巡る、アビゲイルとサラの攻防。結局、どちらが幸せかなんて、誰にも分からない。評価 ★★★★☆

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