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印刷死語の世界 (12/3) 

2018年12月03日 外部ブログ記事
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 誕生日プレゼント、とどめが来ましたよ〜。ダヤンだ。
 昨日、年賀状をスッティングと書いたら、こけしさんが懐かしいと反応してくれました。そうですよ、コピーなど無かった(コピーと言えば、こけしさんも書いているあの濡れている青焼きコピー、電子コピーはあったのでしょうが、ぜいたく品、デンネコと言っていたかな。)から、一般人はガリ版にロウ原紙を置いて、鉄筆でガリ切→カッテシングをしました。亡き父はガリ切の名人でした。上手い人のガリ切は、それはそれは美しかったのです。文字や絵はともかく、楽譜は大変でした。五線を引こうものなら、ペリッと破れてしまうのです。音符を書くと、穴が開いてしまうのです。原理は孔版印刷ですが、穴が開いてはいけないのです。
 苦労して、何とかガリ切が終わりました。原紙を謄写版にセットし、臭い油性のインクをローラーに付けて、印刷します。この印刷のことを、刷る→スッテイングと言いました。インクは良く手についてしまい、その手で知らずに顔を触ってエポニーヌになったり、下手すると服について、油性ですから洗濯しても落ちませんでした。謄写版は、あのプリントゴッコの親分のような形をしていました。手前からローラーを転がして印刷し、戻しつつスクリーン部分を上げ、戻ってきたと同時に紙をめくる技ができるのは、かなりの上級者でした。写真はネットからと、ガリ切と思われる古い年賀状です。
 紙は苫更(西洋紙)が普通に使われ、大きさはB4が原則。B5の時は、セットし直して2回スッティングして、押切で切り離しました。苫更の風合いは今でも好きです。もう少し良い紙は、やや白い中質紙で、最高の上質紙が今の白い紙です。よほどの時しか使えませんでした。刷り上がりすぐはインクが乾いておらず、こすると汚くなりました。
 後に輪転機が導入され、紙原稿からファックス(ファクシミリとは別物)で原紙が作れるようになり、コピーもどこでもできるようになり、今は家庭にもプリンターがあるので何でもできます。
 1枚物ならそれでおしまいですが、時に文集などを作るときは、その先の作業が必要です。それは今も同じかと思いますが、寮では、袋とじをするために折ることを→オリッティング、ホチキスで綴じることを→トジッティングと言っていました。たった40年前の事です。別に不便だとも感じていませんでした。もうすべて、死語の世界ですね。
 大河ドラマをかけながら、版画のスッティング。足元にはダリが寝そべっている。これを幸せと言わずして、何とするです。「Hair LABO」は、自分でカットやセットをして良いようですが、どこまで伸びるか見ていたいです。

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