詩(short poems)

シミ 

2018年10月17日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

http://www.longtail.co.jp/~fmmitaka/cgi-bin/g_disp.cgi?ids=19961224,19971026,19981125,19981213,20041224,20090801,20100613&tit=%8ER%8C%FB%94g%92%C3%8F%97&tit2=%8ER%8C%FB%94g%92%C3%8F%97%82%CC

シミってどう書くんだっけ?シミは紙魚・衣魚・蠹魚などと書くが、きらら・雲母蟲(きららむし)とも表現するようだ。読書の秋というが、紙魚は夏の季語。そんなことを検索してて次の句をみつけた。

紙魚がゐて蔵書ますます増えにけり  山口波津女

好いなあと想いつつ作者を検索。山口誓子の妻とある。誓子といえば観光地の句碑を量産した人というイメージが私には強い。どこだっけ?そうそう、あれは海女を詠んだ橋本多佳子と旅した地じゃなかったっけ?それで調べた。誓子に師事した多佳子に敬意を表して少し紹介だけしておきますね。

・初凪に島島伊良湖岬も島
・差し出でて崎々迎ふ初日の出
・炎天の遠き帆やわがこころの帆
・城を出し落花一片いまもとぶ
・孫衛門西むき花のここ浄土
・剛直の冬の妙義を引き寄せる
・筏川堤防の金魚等の塀の
・流蛍の自力で水を離れ飛ぶ
・燃えさかり筆太となる大文字
・碧の濃き灘通り来し土用波

それにしても山口波津女の句ってホント好いなあって思いませんか?読みやすくて分りやすい。私の目標はこの分りやすい句体‥といってもこれは私の好みでしかない。上記のごとき山口誓子の句体にあなたが惹かれるのにも意味はあると思う。橋本多佳子は誓子を越えた偉大な俳人。

いっぽう、山口波津女は夫・誓子を乗せた軌道の右の線路かも知れないな。多佳子と交わることは有り得ない。多佳子と波津女は同じ俳句の世界にいて誓子を理解したように見える。いやいや、波津女の句を他に知らないのに知ったふうに言うのは過ちの元。いくつか読んでみたくなった私。

 ・紙魚がゐて / 蔵書ますます増えにけり

(一往)
書籍にシミが生じて、(その結果)蔵書がどんどん増えていってるなあ‥

(再往)
a).夫・誓子が率いる(集団・句会)があって、その関連の書籍が増えていくわ‥
b).夫・誓子が居るところには、どんどんどんどんどんどん句碑が建っていくのよね‥

興味がますます湧いてきましたわん、、否々、にゃん!( ´∀` )



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

PR







掲載されている画像

上部へ