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流老記

七草 

2018年09月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

朝のうち晴れ、で涼しい。

あの猛暑が嘘のような一日で
むしろ肌寒いほど。

花屋の店先に
秋の七草、と銘うって
桔梗の鉢植えが置いてあった。

企業戦士だった頃は
季節の花はもちろん、野草さへ目もくれなかった。

季節の移ろいは
街の電飾で知るのが当たり前だった。

50を目前に
人員整理の責任者として多くの首を切った。
その頃の思い出は忘れたが、
向島の百花園で
一日だけ逃げて過ごしたことを覚えている。

ねえ、おじさん、秋の七草って知ってる?と
小学生ぐらいの女の子が
園内を案内してくれた。

これが女郎花、これが桔梗…

今では、あのことが夢だったのでは、なんて
思っている。
あの少女がどこから来て、
何処へ立ち去ったのかも記憶にないが、
秋の七草があることを知った。

会社を辞めてから
草花がこんなにも身近にあったことを
あらためて知った。

田舎ほどではないにしても
街中でさへ野草のなんと多いことか。

背広・ネクタイで走り回っていた頃は
草花なんか目もくれなかったけれど
それはそれで仕方なかったんだと
思うようにしている。

その分、
今では野草に目が行くようになったのだから。

これが萩、これがススキ…

けれど、秋の七草は、
春のに比べて何となく寂し気に感じるのは
歳のせいだろうか。



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阿Qさん

根無草さん

今がマトモだとは言えませんが、
会社人間だった頃は
マトモじゃあなかったと思います。

マトモでは
あの時代の社会を
田舎育ちの一匹狼では渡って行けなかった。

どっちが良かったのか
死ぬ間際まで判らないでしょう。

Qさんは
早めに田舎暮らしを始めて
マトモな人生を良かったですねえ。

2018/09/13 20:57:40

孤老は虎狼たれ!

阿Qさん

「マトモな人間になった」、ってことですよ!
生きて行く為には、清濁併せ飲まなければなりません。
その行為は誰も非難できません。
人間は悲しい立場に立ち続けざるを得ないのです。
せめてもの救いは、死ぬ前に違う世界の存在に気付いたことです。
と、偉そうなことを言うのは、ロング缶三本目がなせる業。

2018/09/13 11:27:49

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