コップの水

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トラのミステリな日常

2018年08月17日ナビトモブログ記事
テーマ：テーマ無し

昨日のテニス大会は、雨が心配でしたが、何とか無事に終了しました。
お昼前にカミナリがなったので、一時中断。
テニスコートは、少々の雨でも大丈夫ですが、カミナリが鳴ると遠いようでも中断です。
それでも、大雨にならず30分ほどで再開し、予定通りに進行できました。

その中断時のことです。
私の横に座っていた30代後半の男性二人が話をしていたので、耳をダンボにして聞いていました。

「この間、車を買ってん」
「えっ､何を買ったの？」
「トヨタアルファード」
「高かったやろ？」

やはり、大阪人は、すぐに値段を聞きますね（笑）
「定価は480万円ほどやけど、下取り車があったので、支払ったのは350万円」
「へぇ、ローンなの」
「いやいや、現金や」
「貯金を使い果たしたんや」
「いや､そうでは無くって･･･」

彼が言うには、
「ウチの奥さんが『100万円を越えた分の現金で買え』って、言うので、500万円ほど貯まったので買おうと思った」のだそうです。

「じゃ、まだ100万円以上も貯金があるんや･･･」
「コツコツ貯めて、最低100万円は残しておいて、それから使えって･･･」
「奥さんの言うことを守っているんや。すごいなぁ･･･」

ところで･･･

チョット古いですが、伊丹十三監督の「マルサの女」と言う映画にこんなシーンがありました。

「どうやったら、あんたみたいに金がつくれるのか？」という問いに対して、山崎努さん扮するお金持ちの男性がこんな話をします。

「あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップ置いて、水、貯めてるとするわね。あんた、喉が渇いたからってまだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ?　
これ最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃダメだよ。
いっぱいになって、溢れて、たれてくるやつ……。これを舐めて我慢するの。そうすりゃコップいっぱいの水は……」

二人の話を聞いていて、このシーンをふと思い出した私は、
「へぇ、じゃキミの奥さんにとっては、コップいっぱいの水が100万円なんだ」と、思わず口を挟んでしまいました（笑）
「何ですか、それは･･･」
「キミの奥さんの言うとおりにしていれば、お金が貯まるよ」
「えっ､本当ですか？」
「40代になったら、500万円以上、50代になったら1千万円以上と最低額を上げていくと良いよ」
「トラさんもそうしてお金を貯めたんですか？」
「貯まっていたら、爪に火をともすような生活はしていないよ」

ここまで話したら、試合が再開しましたので、会話は中断しましたが、今は､簡単にローンも出来るし、リボ払いと言ったうさんくさいのもあるご時世なのに、「お金を貯めてから買う」という、当たり前のことをしているのは、なかなか立派な奥様です。

私もそうしてきたはずなんですが、なかなか貯まらないですね（笑）