ほっこり

ドラちゃんH・新 

2018年04月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:小咄


先にアナウンスさせて頂きます。
次回、第10話は私の手を離れます〜
SNS仲間の方が書いてくださいました。
まだ、原稿は手にしていませんが、次回掲載致します。

お楽しみにしてください!


〜第9話〜


前回ドラキュラ伯爵(ドラちゃん)と召使いのコウモリ君は魔女・可能姉妹のワンダーランドに行き、
ドラちゃんは念願の2段階式「犬歯」を手に入れた。
これでやっと美女にかぶりついて血が吸えるんです。
その可能姉妹の豪華な魔女ワールドを後にして、帰宅の途についた二人でした。

もっとも、ドラちゃん、あの可能姉妹ワールドに集まるお洒落な美女やインフォメーションの女性達にすぐにでもかぶりつきたかった。
しかし、可能姉妹のあの姉に釘を刺されていた。
「この敷地内で吸血したら、貴方の血の気の引くような
お仕置き、治療代の取立てしますわよ!」
だから、おとなしく立ち去り山三つ越えた城に戻ることにしたのである。

ドラちゃんは登山姿、コウモリ君はといえば、女性に変身したこれも登山姿である。しかも可愛いルックス!

夜間に歩き、昼間は洞窟で一休みであった。

用意周到、何事もぬかりのない
賢いコウモリ君であったが
一つミスをしていた

帰りは丁度、「スーパー・ムーン」の時だったのだ。
行きは良かったが帰りは危険な状態〜
と、言うのも、ここら辺は吸血鬼族(ヴァンパイア)の敵
狼族(ライカン)の支配地域なのである。

深夜の山道を歩く二人

ドラ「きゃ〜恐い!幽霊が出たぁ〜」

コウモリ「ご主人様、風で木の葉がゆれただけですよ!」

幽霊見たり枯れ尾花・・・

コウモリ「15世紀には城主として権勢を誇り
誰からも恐れられたお方でしょう!」

ドラ「おしっこちびった」

コウモリ「美女の生き血たくさん吸って、早く昔の貴方に戻ってくださいね。あ〜情けない・・。貴方は由緒ある伯爵ですよ。今はほらふき男爵以下じゃぁ〜ないですか!男爵芋男と呼びますよ〜」

そして、二つ目の山にさしかかった
その時であった
オオカミの遠吠えが聞こえた
ふと、稜線に目をやると
大きな満月に浮かび上がる数頭のオオカミ

コウモリ「しまった。オオカミに気づかれたやもしれぬ」

コウモリ君はこんな事もあろうかと用意していたものを
リュックから取り出した。
銀製のヤジリ装備のクロスボーである。

身構えながら歩く
木々に囲まれた少し広い草むらにでた

ざわざわっ・・茂みに気配がする

コウモリ「ご主人様、どうやらオオカミ男達に取り囲まれたみたいです。ご用心ください」

ドラ「まだ血を吸ってないから、体が言う事きかんとよ」

コウモリ「我々ヴァンパイアとライカン
は長年の宿敵です。ご油断召されるな!」

するとどうだろう
木立の中から月明かりに照らされたオオカミ男達が現れた。10人はいる。
下はズボン、上は裸で毛むくじゃら
人間の顔だが飛び出した牙が鋭い

絶体絶命・・・

と、思いきや
皆、牙を引っ込め、かわりに舌を出してヘラヘラ
素顔の優しい好青年達に変身した

コウモリ、ドラ「?」

ボスと思しき狼男が近寄って来て言った。

オオカミ・ボス「夜道、お疲れさんです。
待っちょりました、ドラさんとお連れさんどすな。
武器なんかそんな物騒なモノ引っ込めておくれやす。
襲ったりしまへんがなぁ〜。
可能姉妹の姉さんに頼まれましてなぁ〜
無事にお城まで送り届ける様にとの事で
私ら待ってましたんや」

コウモリ(今は可愛い娘さん)
「そうですか、しかし又なんで?」

オオカミ・ボス「私ら穏健派でして争いはしまへん。
武闘派はすっかり減りました。
しかし、まだ恐い一匹オオカミがうろついてるんで
我がウルフソック警備保障に警備依頼がきたんです。
銭儲けが一番ですわ。ご安心ください。
じゃ〜、お城までお送りしましょう」

と言う訳で一行は無事城に着いた。

オオカミ・ボス「はい、これ今回の警備代金の請求書です。
今回の歯の治療費に上乗せになりますよ。キョンシーが毎回集金に伺いますから夜露死苦ね〜」

ドラ「あんた達の種族は何なの?」

オオカミ・ボス「私ら一族は・・送りオオカミざんす」



ピンクレディ〜SOS
https://www.youtube.com/watch?v=MFiSgqdWYgU



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

PR





上部へ