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吾喰楽家の食卓

中村鴈治郎家の継承 

2018年03月07日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

昨日のブログで、尾上菊五郎家の芸の継承を書いた。
実は、今回の国立劇場三月公演は、もう一つ出し物がある。
増補忠臣蔵(本蔵下屋敷)という、一幕二場の短いものである。
増補とは、オリジナルの作品を基に、新たに補筆した作品のことだ。
内容は、忠臣蔵九段目(山科閑居)の前日譚と云って良い。
今回の公演で、四代目中村鴈治郎が、桃井若狭之助を演じた。
増補忠臣蔵は、鴈治郎家に四代にわたり継承されたことになる。

我々の世代で中村鴈治郎と云えば、映画界でも活躍した、二代目が思い浮かぶ。
二代目の長男は、中村玉緒の兄である当時の扇雀で、後に三代目鴈治郎を襲名し、現在は坂田藤十郎を名乗っている。
三代目の長男が、今回の公演に出演した四代目だ。
三年前、国立劇場で、伊勢音頭恋寝刃を見ているが、何処となく滑稽さのある役者の印象が残った。
増補忠臣蔵では、長年にわたり仕えた家老と今生の別れをする、殿様を演じた。
今までの滑稽さを、微塵も見せないのは流石である。
ちなみに、四代目の長男である中村壱太郎(かずたろう)は、三年前に父親と同じ舞台に立ち、見事な女形を見せてくれた。

昨日は、前日の歌舞伎の余韻に浸りながら、のんびりと一日を過ごした。
とはいえ、洗濯と炊事は別で、何れも頑張った。
買物へは行かず、冷蔵庫の整理をした。
中々減らない、里芋、人参、大根で、煮しめを作った。
里芋は、随分と前に農家の知人から頂いたものだが、皮を剥くと傷んでいなかった。
時間は掛かるが、別々に煮た。
里芋は、それ自体が高品質だったのか、古いのにも関わらず、一人で食べるのが勿体ないくらい、美味しかった。

   *****

写真
3月6日(火)の昼餉と夕餉



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シシーマニアさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

私は、藤十郎が扇雀を名乗っていた頃が、一番、印象に残っています。
テレビや映画の影響でしょう。

>本当に色っぽく綺麗でした。
なんとなく、想像できます。

>筆頭が、菊五郎でしょうか。
菊之助が、その後を追うのでしょうね。
今の太めの菊五郎からは、想像できません。

2018/03/07 08:14:00

鴈治郎

シシーマニアさん

私は、先代の鴈治郎、現在の藤十郎が、仮名手本忠臣蔵で、切腹する殿様を演じていたのを見たのが、歌舞伎にのめり込んだきっかけでした。

翌日は、歌舞伎会入会の葉書を出していました。

「由良之助は、まだか?・・」という場面は、鴈治郎が女形だった故か、本当に色っぽく綺麗でした。

女形だった人が、年齢を重ねて立ち役を演ずると、何ともいえない色気がありますね。

筆頭が、菊五郎でしょうか。

2018/03/07 07:55:32

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