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吾喰楽家の食卓

活動弁士と太夫 

2017年09月05日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

日本芸術文化振興会は、国立劇場や国立演芸場を運営しているだけでなく、文化芸術活動に対する支援、伝統芸能の保存及び振興、現代舞台芸術の振興及び普及活動を行っている。
あぜくら会でも、その趣旨に則り、各種のイベントを開催している。
その多くは、参加無料であるが、応募者多数の場合は抽選になる。
今までに、各種伝統芸能の研修発表会と、バックステージツアーに参加した。
続けて当選したので、応募者は少ないのかと思った。

しかし、それは単に運が良かっただけで、その後は落選を続けている。
久し振りに、「〜懐かしの無声映画〜活動弁士の語り芸」に当選したので、今日、行って来る。
イベントは、国立劇場伝統芸能情報館のレクチャー室で、午後二時から始まる。
今回は、広く一般を対象にした狭き門だったから、当選の喜びも、ひとしおだ。

活動弁士に興味を持ったのは、今年の六月、国立演芸場の花形演芸会スペシャルで、坂本頼光の「活動写真弁士」の名調子に触れて以来である。
現在、現役の活動弁士は、兼業を含めて全国に十数人しか居ないらしい。
ところで、無声映画の全盛時代でも、活動弁士は日本独自の存在だったという。
その理由を、考えてみた。

文楽は、江戸初期に始まった、人形浄瑠璃が始まりらしい。
三業と呼ばれる、太夫、三味線、人形遣いで、文楽は成り立っている。
無声映画と活動弁士の関係は、文楽人形と太夫のそれに似ている。
飽くまでも推論だが、日本には活動弁士の語り芸に馴染む土壌が、文楽によって醸成されていたのではないかと思う。
今日の講師である澤登翠は、第一線で活躍している弁士なので、大いに期待している。

   *****

写真
9月4日(月)の昼餉(のり弁)と夕餉



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