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2017年08月28日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 Gig Issue Investmen往訪の件


 今般の英国訪問にあたって、事前にBig Issue Group のNigel Kershaw 会長とのアポを入手、し8月3日に同社の本社を往訪することができました。昨年もそうでしたが、この時期のヨーロッパは丁度夏休み真っただ中で、主要な要人とのアポはほとんど不可能に近いにも関わらず、今回はビッグ・イシュー日本(本社は大阪)を通じ何とかアポが取れたものです。

 ご存知の方も多いと存じますが、英国では25年前に街に溢れる、浮浪者(失業者)対策として、Big Issue Magazine (雑誌)を路上で販売して、その収入で生計を得るビジネスモデルを成功させました。働きたくとも働く道のない失業者に、働く喜びと、、収入を与え、自立の道を示したのです。Nigel会長は創業一年後に創業者と知り合い、2006年には傘下に社会的投資会社を有するグループに成長、今や英国の休眠預金を活用した「大きな社会基金」の重要な仲介機関として成功しています。ビッグイシュー日本は英国から数年後に活動を始めました。

 写真の右がNige会長。現役時代から英国シュタイナー学園や、オランダのトリオドス銀行の理事を務める等、社会的投資分野でも関心の深かった私の同僚(元企業内弁護士)に同席してもらいました(写真左)。

 私はこれまでも英国の「大きな社会基金」(Big Social Capital)のあり方に関心をもって、個人的にも研究し折に触れ、このブログでも書いてきました。私の最大の関心はキャメロン首相時代、財政負担に耐えかねた英国政府が、大きな政府でなく、大きな市民社会の建設に舵を切り、休眠預金を活用した社会課題解決のための持続的モデルにチャレンジし始めたことにあります。

 現在の日本の置かれた状況はまさに英国の状況に近く、これ以上の財政による福祉政策拡大は困難です。市民社会の課題解決策を金融的に支援し、持続可能なモデル(エコシステム)を構築するチャンスです。現在、休眠預金活用に関する審議会(座長、元東京大学小宮山総長)が開催されていますが、これまでの議論の方向は、、子供教育、貧困家庭、地方再生等の特定分野で、「助成」を行うという方向感が強すぎます。融資・投資により、持続的なエコシステムを革新的に開発しようとする点が残念ながら欠けています。今後の審議会議論の中で、是非とも「大きな市民社会構築」というグランドデザイン議論をお願いしたいものです。日々是好日。

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