映画「しあわせな人生の選択」

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シングルシニアがゆく！

2017年07月03日ナビトモブログ記事
テーマ：いい映画だなぁ

梅雨シーズンなのでなかなか近郊の山へ行けず、イライラしてきたので昨日、恵比寿で映画を観ました。
スペイン映画でスペインのアカデミー賞と言われる「ゴヤ賞」受賞作品です。監督はセスク・ゲイ。

肺がん転移でも余命いくばくもないアルゼンチン人の舞台男優フリアンとその愛犬トルーマン、そしてその様子を見に来たカナダ在住の親友スペイン人トマスのスペイン在住４日間のドラマです。

フリアンは、医者から勧められた化学治療を
「残り少ない人生にもう無駄な金を使いたくない」「病院では死にたくない」と言って拒否。老犬トルーマンお里親探しに奔走するもなかなかいい里親が見つからない。
大学生の息子の誕生日を祝おうと、トマスと一緒にアルゼンチンへ。息子には癌はもう治ったと言ってあったのでトマスの勧めで真相を話そうとするが、話せず。しかし、なぜか別れには今まで意志の疎通が悪かった息子からの熱い抱擁が。

帰国後イタリア人の元妻から、息子には癌の転移を話した、と知る。

カナダへ帰国するトマスとプリアンのいとこ（女性）との最後の晩餐で、フリアンは、「実は、ある薬を飲んで、早く（人生を）終わらせようと思う」と言う。

空港での見送りに老犬トルーマンも一緒。そして、トルーマンは.....

久しぶりにいい映画を観ました。
観客は４割程度の入りで、やっぱり60代以上が多かったけど。
スペイン映画やイタリア映画は、人間ドラマをエモーショナルに描いて好きです。ハリウッド映画にはないものがあります。
「神経衰弱の女達」「ハイヒール」などの傑作を作ったアルモドバル監督の作品が特に好きですが、ゲイっていう噂も。

かの地でも病院では死にたくないですね。それにひきかえ日本では９割が病院死です。
ある薬を飲んで早く人生を終わらせようと思う、ってやっぱり考えることは同じ。でも、どんなくす薬なんでしょう。

ジムへ行く前のダリーズにて。