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2017年01月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 トランプ政権の危うい産業介入政策

写真はメビウスの輪のもう一人の講演者川島さん。

トランプ大統領が米国自動車産業のビッグ3を招いて産業介入政策が始まった。あたかも社会主義政権下の中国やソ連邦の古い国家経営を見ているようだ。そもそも、完全雇用に近い労働市場で雇用増加だけに注力する政策の効果はおかしい。勿論、海外からの正規の労働移動を通じて米国内経済だけが発展すればよいと考えているのだろう。米国経済はそのうち加熱しインフレに向かうことになるだろう。

それにしても、グローバル企業のトップがこぞってトランプ詣をし、米国への投資を約束する姿も見苦しい。私企業の宿命とは言え、グローバルな大企業が政権と個別の取引を始めると権力との癒着の引き金にもなりかねない。トランプ政権が理念なき取引に走ればいずれ国民から疑惑の目が政権に向けられることになる。

今しばらくトランプ政権の閣僚を含めた全体の動向をじっくり眺める必要はあるが、トランプ大統領が危うい政権運営に向かっていることは確かである。TPPからの撤退表明、NAFTA再交渉の行方、国内インフラ投資、減税政策等の具体的経済政策について注目すると同時に、外交政策についても目が離せない。

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