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吾喰楽家の食卓

国立中席で初体験 

2017年01月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

国立演芸場に通い始めて、間もなく丸二年が経とうとしている。
その間、六十数回、定席や名人会などを楽しんだ。
昨日、一月中席の三日目に行った。
トリは、古今亭寿輔である。
落語芸術協会で、「古今亭」の亭号は珍しい。
寿輔、弟子の今輔、孫弟子の今いち、この三人しか居ない。

今までに、前座や二ツ目の噺で、眠くなったことはある。
ところが、今回、事も有ろうに、トリの寿輔で眠くなった。
マクラで、左隣のご婦人が、いじられているのが遠くに聞こえた。
最前列で寝ようものなら、私もいじられてしまうので、必死に堪えた。
噺に入っても、左隣のご婦人の笑い声が絶えない。
夢うつつで、その笑い声を聞いていた。

眠気が覚めぬまま、噺は終った。
ロビーで演題を見ると、『地獄めぐり』とあった。
この日の高座は、『堀の内』、『元犬』、『味噌蔵』、『宮戸川』、『高砂や』と、落語好きの方なら大概は知っている、お馴染みの古典落語が続いた。
トリの『地獄めぐり』は聞いたことが無く、新作落語だと思ったが、違うようだ。
帰宅してから調べると、元々は上方落語の『地獄八景亡者戯』で、一時間以上ある大ネタだと判った。
初代三遊亭円遊が、東京へ移したそうだ。

ここで、寿輔師の名誉の為に、付け加えておく。
『地獄めぐり』は、多くのお客さんに受け、最初から最後まで笑い声が絶えなかった。
客観的に云えば、噺は面白く、話芸も素晴らしいものだったのだろう。
単に、私が面白いと感じなく、眠気に誘われただけなのだ。
前夜、睡眠は充分だった。
それでも、トリの噺で眠くなる初体験をしたという、思い出に残る日になった。

   *****

写真
1月13日(金)の昼餉と中席の演題

※あらすじ
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11161799841?__ysp=5a%2B%2F6LyUIOWcsOeNhOOCgeOBkOOCig%3D%3D



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