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2016年11月28日 外部ブログ記事
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 「シニア・シフト」100年時代の人生戦略について

 著者はロンドン・ビジネススクール教授、リンダ・グラットン(人材論、組織論)&及び同校教授のアンドリュー・スコット(経済学)。リンダ・グラットンは2年前「ワーク・シフト」が2013年邦訳されベストセラーとなりました。本著も1016/11月に翻訳が発表されてからベストセラーとして注目を浴びています。

 私は73歳の誕生日を昨日に迎え、週末の二日間で読み終えました。間違いなく、リンダ・グラットンは「次の10年に最も大きな変化を生み出すビジネス思想家」です。本著は特に既に長寿の国、日本にとっては大きなインパクトを与えることでしょう。ビジネス書としては大学での研究成果と分析力を駆使した少し硬い感じの著書で、読みずらいと感じる読者もいるかも知れません。

 特に日本の読者にとっては、これまでのサラリーマン人生、即ち「学校で学び、就職し、定年退職する」極めて単純な人生(平均寿命が70-80歳)の三つの局面変化(三シフト)から、人生100年時代に向かい、四シフトから五シフフトの時代を想像することは一瞬自分事とは思えないかも知れません。欧米世界では以前から学校を卒業して直接就職することはまれで、以前から3,5シフトの時代でしたし、基本的に定年制度が無く、雇用慣行が異なりますのでジョブを求めて職場を転々とするのは慣れています。

 日本の例は本著の意図からすれば、最も分かりやすい例で、人生100年時代に向かい、科学技術の進歩のスピードがますます速くなれば、社会の変化は加速し、学校で学んだだけでは、社会の変化の局面についていけないと同時に、寿命の延伸だけ、人生を支える資金計画が変化し、その為の「働く」局面も延長せざるを得ない、そして新しい社会を生き延びるためには、自分自身の再生産(リ・クリエーション)が必要となるのです。

 現在、10歳までの子供世代の半分の子供は100歳を超えて生きる時代が確実視されています。現在50歳代の人の寿命は90歳を超えるでしょう。しかもこれから医学の進歩や社会的要請(医療費削減)から健康寿命の延伸策も政策的に注目されてきます。私自身も何か事故があれば別ですが、健康状態は良く100歳まであと27年は生きる計画です。このような時代を想定すると、現在の年金制度、医療制度では「想定外」の社会が来るわけで、何人も「シニア・シフト」全く新しいビジョンを蔑ろにすることは出来ないのではないでしょうか。

 子供たちが生きる世界観は現在の親たちのそれとは全く異なったものです。ロボットやAIが現在の職場を一変させ、労働市場はサービス産業化が更に進むでしょう。技術の進歩で会社の寿命は短くなり、そもそも同じ会社に働き続けることは出来ないでしょう。第一次産業や製造業では多くの工程がロボットに任され、AIを活用した生産性アップにありつける人たちの収入は大きく、給与格差はより大きくなっているかも知れません。サービス産業もまた、変化の波を受けざるを得ません。

 明らかなことは常に時代や技術の進歩を学び続け、自分を再生産する必要があることです。自分はそんな時代は御免だといってもそのような時代が来るのです。現在の労働者の週当たり労働時間は平均的に40-45時間です。産業革命の時代には倍以上でした。製造業が栄える前は、人々は第一次産業でより長い就労時間と、自然との闘い(天候など)に明け暮れていたのです。新しいシナリオに応じた、新しいステージ、「見えない資産」を構築するための、お金や時間の使い方を再検討してみませんか。

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