今年の新蕎麦

メニュー

テーマ

カレンダー

月別

吾喰楽家の食卓

2016年11月03日ナビトモブログ記事
テーマ：生活

丁度、一週間前のことである。
パトラッシュさんから、メールが届いた。
山靴さんからの情報だが、Kが九月末を以て店を畳んだという。
Kとは秩父にある、行列の出来る蕎麦屋のことだ。
名目は「高齢のため」ということらしいが、本当のところは分からないらしい。
一度だけ、三人で食べに行ったことがある。
わざわざ、秩父まで行くほどの味ではないと思った。
たまたま、その日の出来が悪かったのかもしれないのだが。

メールを読んで、同じ秩父にあるI庵のことが思い浮かんだ。
毎年、九月と十月は、農繁期なので店を休んでいる。
その店では、自分の畑で収穫した玄蕎麦を使って、蕎麦を出している。
食べたことはないが、おにぎりも自分の田圃の米を使っているという。
農家が営んでいる蕎麦屋だから、金曜日、土曜日、日曜日しか店を開けない。
今年は、十一月四日が営業再開のはずだと思っていた。
ところが、その日は『三日目の会』で歌舞伎を観に行く日だ。
パトラッシュさんへは、「私に構わず、行って下さい」と、伝えておいた。

I庵へ電話をすることにした。
「寄居の〇〇ですが、お尋ねしたいことがあります。お店は、来月の四日からですか」
「四日は火曜日ですよね」
「それ、今月ですよ」
「あっ、失礼。四日は金曜日ですね」
「前日の三日は、文化の日で祝日です。三日から始めないかなと思って、電話しました」
「あっ、そうですね。三日から始めます」
電話を切って直ぐに、パトラッシュさんへメールの返信をしたが、内容は云うまでもない。

という訳で、今日、パトラッシュさんたちと、秩父へ蕎麦を食べに行く。
パトラッシュさん、山靴さん、そしてもう一人加わり、総勢四名である。
例により、寄居駅で待ち合わせることにした。
新蕎麦を食べた後、寄り道をしながら吾喰楽家に戻り、二次会を予定している。
今朝は、子供の遠足と同じで、いつもに増して早起きをしてしまった。
ところで、Kの蕎麦を、一度しか食べる機会がなかったのは残念だ。
たまたま不出来だったのか、たまたま私の舌が変だったのか、もはや確認する術がない。
あれだけ人気があった蕎麦屋なので、不味いはずはないと思うのだが。

　　　＊＊＊＊＊

写真
１１月２日（水）の昼餉と夕餉
（注）写真の蕎麦は生麺を茹でましたが、新蕎麦ではありません。