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少し道草　

2016年10月09日
テーマ：テーマ無し

　マグマ、混沌、調整

　写真は先日訪ねた大山の沢に自生する芭蕉。実芭蕉と書いてバナナと読むそうです。バナナは芭蕉科なのですね。大きな葉にびっくりしてパチリしました。

　阿蘇山が36年ぶりに噴火し、観光客の減少が長引きそうです。今回の爆発的噴火はマグマの熱で地下水が気化して起こる水蒸気爆発か、地下水が接触したマグと一緒に噴出するマグマ水蒸気爆発の何れかとみられています。300㌔先の高松でも降灰が見られ、風の影響で東北方向に影響が強く出ています。

　シリアでは停戦合意が崩れ、首都アレッポの攻防戦が激化しています。アサド政権軍、反政府軍、ＩＳが主導権を奪回するために、無差別のロケット弾攻撃を仕掛け、被害はアレッポに住む住民にに及んでいます。停戦合意が崩れた主因はロシアとアメリカの対立によるもので、その裏ではロシア政府に近い筋の対米サイバー攻撃が米ロの亀裂を深めています。シリア難民は増える一方です。

　英国のＥＵ離脱交渉の思惑の相違（移民政策などで自主権を持ちながら、ＥＵとの既得権をなるべく確保したいメイ首相と、「いいとこどり」を許さないとする独・仏の対立構図)は鮮明になりつつあります。それを受け英ポンドは再び、対ユーロ、対ドルに対し6%程度暴落しました。為替の実質的切り下げで、英国産業の欧州市場への輸出競争力は益々強くなっています。

　我が国とは日本海を隔て隣接する北朝鮮は益々無法・独裁国家として国際的に孤立しています。マグマは溜り、噴火し、混沌はいずれ調和・調整していくのです。地震や、火山活動のような自然現象に対し、例えば、ＥＵ市場のような、人為的な作為の帰着は人間の進化と歴史のみが知ることになります。さて、独裁国家や力による支配構図の将来をどのように見通すことが出来るのでしょうか。その答えは既に過去の歴史の中に存在します。

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