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吾喰楽家の食卓

橋之助の魚屋宗五郎 

2016年06月20日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

昨日、正月以来の歌舞伎を楽しんだ。
今回は、中学生や高校生等の若い世代を中心に、歌舞伎を普及させることを主な目的とした歌舞伎鑑賞教室だ。
私は歌舞伎の初心者だが、一年間、国立劇場の全歌舞伎公演を観て来たので、解説が付いた歌舞伎は卒業しようと思っていた。
ところが、今回の公演は橋之助が演じる『魚屋宗五郎』だと知り、気が替わった。
初めて見た歌舞伎の『髪結新三』に於いて、新三を演じた橋之助は、好きな役者の一人だからである。

今回の席は、一階二列目中央で、通し狂言だと特別席になる。
歌舞伎鑑賞教室の場合、一等と二等にしか分けられていないので、前者を選んだ。
今まで歌舞伎を観てきた中で、一番良い席である。

先ずは、萬太郎の解説からである。
世話物の歌舞伎を紹介するので、切り合いが始まった。
舞台装置が何もない、立ち廻りだけだが、直ぐに何の場面か判った。
『髪結新三』で、新三と源七が切り合う大詰の場面だ。
他愛ないことだが、嬉しくなった。
「知っている。知っている」というやつだ。

休憩を挟み、いよいよ『魚屋宗五郎』が始まった。
二幕三場の1時間15分の舞台である。
序幕では宗五郎が、湯呑み、片口、角樽と、次々に器を替えながら酔っていく様が見どころだ。
続いて、二幕目は酔って暴れる場と、酔いが醒めた状態の対比が面白い。
橋之助は、中々の熱演だった。
また、宗五郎の女房を演じた梅枝は、中々、いい味を出していた。
如何にも、魚屋の女房といった感じである。

次回は、楽日に三階最前列中央で観ることになっている。
また違った感じで観られると、今から楽しみにしている。

写真
6月19日(日)撮影・目の前に迫る緞帳と上演予定時間表



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