メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

音楽HP作りと自然探訪と…

自然愛好友の会オフ 荒崎シーサイドハイク+黒崎の鼻(3) 

2015年12月07日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

弁天島の脇〜栗谷浜漁港

手すりの無くなった長い橋を渡ると弁天島の脇に出る。弁天島という名ではあるが、実際は陸地と岩礁で繋がっていて、歩いて島に渡ることもできる。海底が隆起する前は実際に島だったのだろうが。また、この弁天島は脇から見ると、壁のような岩が立っているような形である事がわかる。幅が15mほどあるが、奥行きは5,6mか。付近に松の木はほとんど見えないようでもあり、よくも土がそう多くない細長い岩の上に松が生えたものだと思う。

弁天島の脇を過ぎて間もなく、岩壁の下部を削った様な狭い道の部分があり、道に沿って鎖が設置されている。鎖場を過ぎると、天然のトンネルを通過する。海に突き出した岩壁が侵食されてトンネルになったところだ。長さは2,3mだったか。十文字洞のように、ドーム型ではなくひしゃげた細長い空間になっている。その洞窟を抜けたところは浅い海蝕洞内だが、足元が段差になり岩の上から、ごく狭い砂浜に下りることになる。ここは、波が足元近くまでやって来る。波が荒い時は通過が難しいかも知れない。この日は、潮汐グラフを見ると平均より1m程海面が上がっていたが、波は穏やかだったので、問題は無かった。しかしながら、大潮で満潮の時はさらに40cmほど上がる様子、今回は潮汐を調べてからの行動では無かったが、注意が必要だろう。そこを通過すると、自然の岩壁が15m程コンクリートが巻かれた壁に変わる箇所がある。崖の直上に建物があるためだが、コンクリート壁の崩壊を防ぐためか岩に等間隔で棒杭が並び、突然現れた人工壁が自然の景観を壊しているのが惜しまれる。

人工壁の下を通りぬけ、岩壁の下を回り込むと、小さい浜があり、民家が2軒ほどあるところがあった。海抜2mほどしかないので、高潮の時などは怖い気がする。直ぐにまた岩壁の下の道となる。海に向かって岩礁が広く突き出しているところや岩壁の直下近くまで海が来ているところなど変化に富む。その中にも、岩礁の割れ目に海水が来ているところを跨ぐ箇所など、潮が高く波の荒い時は危なそうなところもあった。

少し行くと、目の前にお仙が鼻という小さい岬が現れる。岩壁は垂直に切立ち、岩壁下は岩礁もない海になっている。ここは海岸線を歩くことはできない。お仙が鼻の手前は入江で、岩壁が切れた小さい浜になっている。海岸から少し入ったところにコンクリート造り2階建ての建物がある。半分が円形テラスになっている目を引く作りだ。何らかの商業施設かとも思ったが、Googleマップでは、名称は示されていない。民家とは思われないのだが…。すぐ近くにある、特別養護老人ホーム関連の建物かも知れない。お仙が鼻の岬の付け根には狭くて急な階段道が作られていて、これがハイキングコースとなっている。一旦、高差10m程を上ると、岬の上を通る舗装道があるが、対面にコンクリートブロック壁にはさまれた歩道の下り坂がありこれを下りる。

下り立ったところが、栗谷浜(くればま)漁港である。11時18分、荒崎公園の十文字洞から僅か30分余りだったが、もっと長い時間が経過したように思えた。変化に富む海岸歩きで担々とした道で無かったからだろう。栗谷浜は、小さな漁港で「かねしち丸水産」という業者があるだけの様だ。浜辺の少し奥にコンクリート3階建の大きい建物がある。これは、先に書いた特別養護老人ホームで「サニーヒル横須賀」という名だった。水産業者の建物の脇では、シラスの天日干しの網が並べられていて、その香りが強く漂っていた。ハイキングコースの佃嵐崎へ続く道は、水産業者脇の少々心細い草の中の踏跡の様なところから再開される。
---
写真は、「弁天島」と「通り過ぎた所からの、人工壁、海食洞窟トンネルに弁天島」



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

PR

上部へ