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吾喰楽家の食卓

四谷怪談と忠臣蔵 

2015年12月07日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

国立劇場に『あぜくら会』という会がある。
入会金と年会費が必要だ。
国立劇場だけでなく、国立演芸場や国立能楽堂などで、先行予約や割引などの特典がある。
年に数回利用すれば、会費の元は取れる計算だ。
更に、会員限定の『三日目の会』に入会すると、十月から新春一月までの四ヶ月間、歌舞伎公演のチケットが先行予約できる。
毎月、三日が公演初日なので、三日目の五日に、毎回、同じ席で歌舞伎が観られる。
先週の土曜日、国立劇場で『四谷怪談』を観て来た。

十二月の公演が『四谷怪談』だと知り、何で冬にと思った。
落語だと、怪談噺は夏のものだ。
このように考えたのは、歌舞伎の初心者だからであろう。
百九十年ほど前、『四谷怪談』は、『忠臣蔵』との同時上演を前提に初演されたことを、最近、知った。
『忠臣蔵』と来れば、ベートーベンの『第九』と同じように、十二月だ。
だから、『四谷怪談』も、十二月ということになる。

席は、ドブと呼ばれる、花道の下手側だ。
開演早々、スッポン(花道にあるセリ)から、染五郎が登場した。
目の前だ。
息遣いどころか、ライトに照らされ、唾が飛ぶのまで見えた。
もの凄い迫力だ。
大詰では幸四郎の、どアップも見られた。
最初と最後に、ドブならではの良さを味わえた。
でも、『四谷怪談』に限って云えば、少し遠くなっても、正面の席が良いかも知れない。
色々な仕掛けがあるので、正面の方が観易いはずだ。

公演の千穐楽に発表される、国立劇場賞を予想してみた。
一人で五役をこなしている染五郎が、優秀賞かも知れない。
彼の実演を観るのは今回が初めてだが、もう少し線が細い役者を想像していた。
中々、立派な役者だ。
『四谷怪談』も、千穐楽を観ることになっている。
二階前列中央の席だ。
ドブとは違った楽しみ方ができるはずだと、楽しみにしている。

   *****

写真
12月5日(土)の昼餉と上演時間予定表



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Reiさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

段々、深みにはまって来ています。
会員だから、多少は優遇されていますが、それでも、良い席を取るのは大変です。

2015/12/07 09:37:52

彩々さんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

歌舞伎座は難しい、という先入観がありましたが、そんなことありません。
意味が解らずに、観ているだけでも、充分に楽しめます。

今年度、国立劇場の歌舞伎の全てを観ることになりそうです。

2015/12/07 09:25:51

ますます

Reiさん

興味が深まってきましたね。
チケットの取り方も、慣れてこられたようですね。

ドブ、スッポン…初めて聞く言葉ばかりです。

2015/12/07 09:16:39

好きなことに一直線

彩々さん

おはよございます。
ゴク兄いといい、Soちゃんと言い、いいですね。
みんな、自然と共有するものが増えて…、
聞いているだけで、嬉しくなるお話です。

四谷怪談、今日はSoちゃんが観劇(勉強)に
行くと書いてありましたね。

歌舞伎を知らないものからしたら、よく知った
出し物から見たほうが入りやすいでしょうね。
私も来年は、また何か新しいものを見つけましょう!
って、これ以上趣味を広げると首が回らなく
なりそうですが。(◎_◎)

2015/12/07 09:06:16

SOYOKAZEさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

四谷怪談は落語でもあるので、子供のころから名前は知っています。
ところが、うろ覚えなんですね。
忠臣蔵外伝のこと、全く頭に入っていません。

赤穂の殿様は、家臣を不幸にしました。
ところが、敵役は、名君との話もありますね。

2015/12/07 08:31:08

忠臣蔵外伝

さん

おはようございます。

主君の刃傷沙汰でお家断絶、、浪人になったから起きた悲劇なんですよ。
忠臣蔵は面白いお芝居ですが、元を作った殿様の短気が大勢の家臣の悲劇を生んだわけですから複雑ですね。

そうそう、チケットの手配、ありがとうございました。
当日券では、よい席は取れません。
感謝しています。

2015/12/07 07:09:37

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