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2015年05月25日 外部ブログ記事
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 公共放送の未来について


 先週末、NHKの番組で、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の”白熱教室”が放映されました。この録画は大変面白い企画で、欧米、北欧、アジア、中南米等の世界各国の公共放送に携わる人が個人の資格で討論に参加し、特別ゲストとしてニコニコ動画の社長と民放で活躍するテリー伊藤さんが参加していました。

 公共放送と国営放送の違い、公共放送の使命とは、{公共」とは何か、TVとインターネットが融合する今、公共放送はどのように変化すべきか等の基本的問題がサンデル教授の巧みな司会で進みました。仮定の問題として(現実に過去いずれかの参加者の国で生じた事態を捉えて)、ベトナム戦争下で、例えば貴方が米国公共放送の記者として、政府が報道するベトナムでの戦況の様相がことなることを知った時、政府と異なる報道をするかという質問には、各国の参加者は原則的にYESと回答するものの、過去に起こった、BBCのイラク戦争の報道のあり方、その後のBBCトップの辞任問題、フォークランド戦争下でのBBCの報道とサッチャー首相との確執、最近では国営フランス放送局への襲撃事件とその報道等、原則論の解答と、現実の狭間には乖離も見られます。

 ところで、6月号の文芸春秋に「籾井会長よ、すぐにNHKを去りなさい」という見出しで、NHK前経営委員長代行、現早稲田大学教授上村達男の発言を中心に、ノンフィクション・ライターの森功さんが書かれた寄稿文を読む機会がありました。強引な人事、放送法違反の発言をして尚、辞任しない籾井会長自身も信じられない思いですが、会長の任命と罷免について権限を有する経営委員会の無能さにもあきれてしまいます。上記のサンデル教授の”白熱教室”の議論はこのような事態を憂慮するNHKが仕組んだ番組だったのでしょうか?

 「公共」とは何かも難しい問題です。何でも求めればインターネットで検索できる時代ではありますが、検索するのは個人個人の能動的なアクションです。キャンプ・ファイアーのように皆が集まり、自然に討論が出来、集まる人たちの意見が集約できるのが民主主義社会の良いところだとすると、今後の公共放送の仕掛け、インターネットと放送の融合に大いに期待したと思います。日々是好日。

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