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日々是好日
生活と文化
2015年03月20日
テーマ:テーマ無し
Gacco デザインについて
JMOOCのGacco についてはこのブログで既に何度か触れ、デザインについての講座も第一週、第二週の配信分についは書かせていただきました。「生活におけるデザインの役割」について深く考えることをこれまでしてこなかった私にとって本当に新鮮な印象を受けました。第三週、第四週配信分についても簡単に触れておきたいと考えます(講座は終了していますが後から聴講も可能です)。
第三週、第四週は実践編で、第12章 他社との関係をデザインするプラナー・松田明春さん、第13章 進化するものづくりデザイン デザイン・エンジニア 田川欣也さん、第14章 おもてなしのデザイン 料理人中東久人さんの話は、夫々具体的にデザイナーが仕事の世界でどのように実践しているかを知ることができました。一言でデザイナーと言っても仕事のジャンルは広く、第三週で登場したデザイナーは、当たり前を見直す、公共空間での”音”、時には歴史と文化に焦点を当てる等、手法は千差万別です。
松田さんは日本製鋼のベアリング・エンジニアの夢を実現し、柏市の”柏の葉プロジェクト”では子供とアートを利用して交流イベントを成功させ、ダイアログ・イン・ザダークでは盲人をアテンド役として新鮮なきづきの世界を、そして今治タオルメーカーには新感覚の質感・肌触りの「異質から入り」るタオル開発に役立てました。
タクムラの田川さんは東芝LED戦略でミラノ・サローネを利用し、「ものづくり」に「ものがたり」を入れ、会社の歴史でもある「ナス型電球」へのこだわりに着目しました(ストリー・ウイービング)。スマホで名刺を取り込むプロジェクトではアイディアを何度もプロとタイプ化し、デザイナー・エンジニアの希少性と重要性を示唆しました。
”摘み草料理”で有名になった花脊の美山荘の料理人・店主の中東さんはお客様に自然を伝えることに拘り、摘み草料理で一躍有名になりました。「野趣」のしつらえ、非日常へのこだわり、テラス(月見台)で風を感じてもらうため敢えてテラスは栗木を材質にしているとのこと、お客様に合わせ、一品を提供する器を選び(変え)、食材をはめ込む、一方料理は「科学」と料理人として研鑽を積むとのこと。
価値がますます多用化し続ける時代にはデザイン(機能性と美しさを兼ね備えた)の重要性は増大し、生活における利便性・創造性を提供し付加価値の高い世界を生み出します。”クールジャパン”の広がりは果てしない可能性を示しています。日々是好日。
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