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のらぼうな 

2015年02月26日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 静かに降る春の雨。芽吹きの雨だ。こうして一雨ごとに春の兆しは強くなり、木々の芽は膨らんでいく。そして、やがて花を開く。
まさに百花繚乱の春がやってくる。

 我が家の庭にある数多くのブルーベリーは数多くの蕾を付け、その膨らみを増している。今までは、ほとんどそれらしい変化が
見えなかった木も昨年くらいから大きな蕾を付け始め、今年は更に蕾の数が増えている。やっと何年か越しの土の改良が変化を
見せ始めたようだ。EMによる地道な土壌改良の結果である。固く締まった土が柔らかくほぐれ、花崗岩が風化して出来た「まさ土」
が柔らかくなり粘土質を帯びてきた。

 さて「のらぼうな」この奇妙な名前をお聞きになったことがあるだろうか。れっきとした野菜の名前である。「のらぼう菜」と
書く方が分かりやすいかも知れないが、あえて全部ひらがなで書いてみた。この野菜の名前を知ったのは、あるテレビ番組の中での
ことであった。作ってみると良くわかることだが、一般的に葉物野菜は作りにくい。それは害虫の被害に遭いやすいからだ。
特に春から夏にかけては青虫や夜盗虫などの被害に遭いやすい。農薬を使わなければ作れない。

 一般的には冬の方が作りやすいのだが、冬は冬で夏とは異なる害虫などの被害がある。こうして毎年のように植えていた白菜だとか
キャベツ作りを止めてしまおうと考えた。しかし、冬に白菜やキャベツを作らないとなると冬野菜として食べるものがなくなってしまう。
そこで何を植えようかと迷っていた時に「のらぼうな」の特集番組を見たと言うわけである。

 早速、ネットで検索してみると一つだけ種を扱っていると言うところがあった。早速、ネットで注文し届いたのが最初の時の
「のらぼうな」であった。しかし、何故だったか、その年には植えなかった。そして、いつしかそのまま忘れてしまい、どこへ
仕舞い込んだのかも忘れてしまったのである。しかし、その後も冬野菜を植える季節になると思いだし、探し出せないままに
その年も終わると言うことを繰り返していた。

 そして、家中を探してその種が見つかった時には三年以上が過ぎていた。さすがに発芽は無理だろうと思って試しに蒔いてみたが
やはり発芽はしなかった。こうして再びネットで検索し、このシーズンの冬野菜として新しく買った種を蒔いてみた。特集番組を
見てから足かけ三年以上が過ぎていた。

 この野菜、典型的な地方野菜である。地方野菜として有名なのが京野菜だが、調べてみると各地方にはそれぞれの地方でしか
作られていないような特徴ある野菜が多い。ただ全国的に知られていないだけなのだ。それらの野菜はその地方では愛され続けて
来たと言う歴史がある。

 今、世界的の種の独占が話題になっている。有名なのは遺伝子操作によって様々な野菜を作りだしているアメリカのモンサント
と言う会社である。もともとは農薬などを生産する化学会社であった。その化学会社が自社が開発した除草剤を売るために
その除草剤に強い農作物を遺伝子操作で開発した。こうすると、その野菜の種も売れるし除草剤も売れと言うわけである。

 まるで兵器産業のような事をして儲けている。兵器は日用品ではないから、たやすくは使ってくれない。だから戦争と言う
大量消費が必要になってくる。兵器産業が儲けようと思ったら戦争がなくては困るのだ。そこで戦争の火種を世界中へ撒いて行く。
こうしてこの世の中に兵器産業が存在する限り世界中での戦争や紛争はなくならない。

 日本は先の太平洋戦争で痛い目に遭ってきた。アメリカの占領軍の指揮の元、永久平和を誓い現行憲法を作ってきた。
憲法九条で戦争放棄を誓った。しかし、最近になって武器を部品と言う形で海外に輸出するようになってきた。それどころか
平和憲法の解釈をなし崩しに歪曲し、戦地へ自衛隊を送ろうと考えている。

 お金儲けのためには手段を選ばないと言う思想が蔓延している。何でも金、金、金である。しかし、残念ながらいくら儲け
溜めこんでいてもあの世までは持っていけない。また、使うにもそれなりに時間が必要だ。貧乏人がにわかに大金持ちに
なったからと言って簡単に使い切ることは出来ない。お金は必要なだけあればいいのだ。

 さて、話は横道に逸れたが、「のらぼうな」のように、先人たちが偶然に見つけ、大切に受け継いできた地方野菜がにわかに
注目され初めている。長い間、現代のように化学肥料もなく、ましてや良く効く農薬もなかった時代から作り続けてきた農作物
には、それなりの強靭さがある。昨今のような改良品種とは異なる野性的な強さを持っている。

 野草がそうであるように、作りやすい野菜は野性的なものを秘めていると言っても過言ではない。そして種(しゅ)の強さ
とともに、営々として培ってきた作り方のノウハウがある。何もきつい農薬を使わなくても作ることが出来るのだ。

 調べて見ると我が岡山県にもこの地方だけで作り続けられてきた野菜が少なくない。探してみると面白い。こうした地方野菜は
モンサントのような種(たね)を独占しようとしている会社と違って、農家の個々人が種(たね)を採取し保管してきた。

 さて、我が家の「のらぼうな」ここのところの雨と温かさのお蔭で一気に伸びてきた。癖がない。その味が良い。作りやすい。
大量に栽培できる。三拍子も四拍子も揃った野菜である。今年はぜひとも種を採取し来年に備えようと考えている。ちなみに
この野菜、恐らくはブロッコリーやキャベツなどと同じアブラナ科の野菜ではないかと思う。

 ブロッコリーは一般的に花の部分(実は蕾が集まったところ)を専門に食べているのだが、野鳥はそんなところは見向きも
しない。葉の部分だけを食べていく。何故か、それは葉の方が甘くておいしいからだ。野生のものは何が美味しくて何がまずいか
良く知っている。「のらぼうな」もブロッコリーと同じように葉や茎を食するから甘くて美味しいのだと思われる。

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