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パトラッシュが駆ける!

薬嫌い 

2014年12月20日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

「今日は、休ませて下さい」
K氏から、電話があった。
彼は、T小学校、囲碁将棋部のコーチであって、つまり、
私とは同僚ということになる。
同僚の休みは、うれしくない。
それはつまり、私の負担が、増えるということだ。

「三日前に、インフルエンザの予防注射を受けました。それからどうも、
調子がおかしいのです」
K氏の声が、弱々しい。

孫のU子も、注射の後、同じく体調不良に陥った。
そのせいで、七五三の宮参りを、延期する羽目になった。
こういう話が、世間にはざらに、あるに違いない。

それでも予防注射を受ける。
インフルエンザに、罹った時のことを思えば、
少々の体調不良は覚悟の上・・・
ということなのであろう。

私は、これを言うと、笑われるのだが、注射が嫌いだ。
何かの予防注射と言うものを、やった覚えがない。
小中学生の頃は、別だ。
あれは学校で、否応なくやらされる。

薬嫌いでもある。
さらには医者嫌いだから、行かなくて済むものなら、
なるべくその門をくぐりたくない。
それで怠けている。

しかし幸いに、インフルエンザに罹患したことがない。
それ見ろ、大丈夫じゃないか。
そんな怪しげな注射を、打つことはないじゃないか。
と言いたいのだが、言えば世間の、常識ある皆さんから、にらまれる。
「たまたま運が、よかっただけよ」
世間を代表するところの、妻が言う。
「罹った時、予防接種を受けてない人は、重症になるんだからね」
死ぬことだって、あるんだと言って、人を脅かす。
そうして自分は、毎年律義にその注射を受けている。

人間には、自然治癒力というものが備わっている。
エボラ出血熱だって、罹った者の全てが死ぬわけではないだろう。
私は免疫力が強いのではないか・・・
適度に運動し、睡眠と栄養を、十分に取っていれば、
病気につけ込まれることは、ないのではあるまいか・・・
その辺に、妙な自信がある。

これまで大病をしなかった過去が、私の自信を、さらに強固にさせている。
これを、過信と言う人もいる。
そうかもしれない。
今までが無事だったからとしても、今後のことはわからない。
「それ見たことか」
笑われる可能性が、ないわけではない。

 * * *

「私は、薬が好きです」
友人のAは、こう広言していた。
当然のように、医者も好きであった。
健康に資するとなれば、何でもやった。

昔、アルミの鍋が、いけないと言われたことがある。
元素記号Alが、脳内に蓄積し、アルツハイマー病を引き起こすと伝えられた。
するとAは、厨房のアルミの鍋を全部捨て、ステンレス製に取り換えた。
また、缶ビールも飲まなくなった。
開栓する時に、微量のアルミ粒子がビールに落ち、 
溶けるとされたからだ。

そのAが、痛風という病気にかかった。
原因はすぐにわかった。
健康のための、サプリメントを何種類も、
大量に飲み続けたからであった。
しかし、彼はめげない。
「痛風、あんなもんは、病気の中に入らない。
今はいい薬があるから、簡単に治っちまう」
平然たる顔で、今度は、尿酸値を下げる薬を、せっせと飲み出した。

Aはよくよく、薬に縁があると見える。
その息子が、大学を出て、製薬会社に入社した。
テレビでCMを、これでもかと流す、大衆薬専門の会社である。
「家族割引で買えるの?」
「いや、そう言う制度はない」
Aはその後、薬を飲むのを止めた。
息子が言ったそうだ。
「お父さん、飲んだって無駄だよ。うちの薬なんか、効かないんだから」

薬はなるべく、飲まない方がいい。
薬は、両刃の剣であると、よく言われる。
特に、よく効く薬ほど、危ない。
テレビで宣伝している薬、あれはだから、飲んでも差支えない。
ということになる。

 * * *

友人のHは、アベノミクスを、高く評価している。
「安倍さんは、デフレ脱却を最優先に、あらゆる手を打っている」
彼は株を持っていて、円安が、株価上昇につながっていることを、手放しで喜んでいる。

「しかし、物価上昇が心配だぜ」
私はもう、株もやらないので、物価の先行きの方が心配だ。
「心配ない。ゆるやかに上昇して行くくらいの方が、
経済にはいいんだ」
「緩やかで、済むかどうか・・・」
私とHとは、いわゆるライバルであって、あらゆる問題において、
意見の一致をみることがない。

日銀の、国債買い取りを柱とする金融緩和は、例えて言えば、
劇薬であろう。
デフレ退治のために、これを、敢えて用いようとしている。
私は、心配でたまらない。
劇薬には、副作用がつきものだ。
行く手に待って居るのは、恐ろしいハイパーインフレではあるまいか。

「デフレの方が、いいってえの?」
「インフレより、いいさ」
意見が合わない。
とどのつまり、結果を見るよりない。
大袈裟に言えば、歴史の審判を待つよりない。

 * * *

次の水曜日、またしてもK氏から電話がかかった。
「調子が戻らないんですわ」
その声が、さらに弱々しい。
K氏の身の上が憂慮される。

だから、言わないこっちゃない。
予防注射なんか、受けるものじゃないと、私はますます、
思いを強めている。



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自然派

パトラッシュさん

我太郎さん、
同じく「自然派」ですね。
注射もタミフルも、私には恐ろしくてたまりません。
ただひたすら、体力の維持に努め、なるべく人ごみには行かないように、心がけています。

だから、皇居の通り抜けも、昨日の東京駅にも、私は行きませんでした。(笑)

2014/12/22 12:23:03

自然治癒

我太郎さん

予防注射の件は私はやりません
医者嫌い、薬嫌いもパトさん同様です

3年前にインフルエンザを患いタミフルだったか何だか飲んで、その日にひどい蕁麻疹を発症しました
1週間飲まなければならないものをそれ以後飲むことなく10日ほどで治りました
症状はひどい物でしたが薬なしでも治るってことです
生きているから言えることかも知れませんが、副作用は必ず有るもので飲まずに済むものなら飲まない方が良いのは言うまでもないことですね

それにしてもK氏、ちょっと長いのが気がかりですね

2014/12/22 09:04:34

自然が一番

パトラッシュさん

プラチナさん、
同じく「受けない」派ですね。
特にシニア世代は、普段の健康に気を付けていれば、それでいいのだと思います。

2014/12/21 20:59:57

信念

パトラッシュさん

彩々さん、
そうですね。
子宮頸がんワクチンなんか、ひどいものです。
厚生労働省の言うことは、朝令暮改であって、とても信用出来ません。

お上のやることだからと、鵜呑みには出来ません。
「受けない」という信念を持つことも、必要だと思います。
もちろん、自己責任ではありますけれど・・・

2014/12/21 20:57:44

同感

プラチナさん

全く同感です、当方も、自然治癒力を信じて、生るがままを受け入れ、薬も予防接種も無縁で、元気に過ごしています。

2014/12/21 17:52:44

つづき・・私もイタシマセン派

彩々さん

今はシニア世代を狙い撃ち。
65歳以上の「肺炎球菌予防」のワクチン接種に
国の補助金が出るからと、またキャンペーン(?)
このワクチンを作っているのも米国の製薬会社ですよね。(確か、MSD)

アメリカの映画で観る、訳の分からない物、打ってゾンビになった人間が、結果、地球を滅ぼすなんてことも現実に起こるかも!?
安倍ノミクスとやらも、足元で焚き木をくべて
団扇であおられているのではと、思ってます。
コワイ、コワイ。。。

2014/12/21 14:55:40

私もイタシマセン派

彩々さん

こんにちは

パトさんの「囲碁サロン」のKさん、
予防注射で数日間、訳の分からない体調不良
に陥られ、気の毒ですね。
その間の精神的な不安(ストレス)だけで
また別の病気になりそうです。

うちの娘もインフルの予防注射を受けた
二日後、身体の芯から寒さを感じ微熱もあると
一日、寝ていました。

私も予防注射と名のつくものはいっさい、
拒否するたちなので、関西弁で娘に言いました。
「ほら、ご覧!言わんこっちゃない」と。

しかし、日本の国策か…
保育現場で働く保育士である娘は、それを拒否
出来ません。
少し前には「子宮頸がんワクチンを受けようキャンペーン」をTVで流し、ワクチン接種した人の後遺症問題が取りざたされてました。

字数で2分割

2014/12/21 14:54:46

凡夫です

パトラッシュさん

明かりさん、
科学や医学より、最後は哲学が物を言うのではないかと、私は思っています。
つまり、人間は必ず死ぬ。
それが早いか遅いかだけだと悟れば、病苦もそれほど、恐れるに足らずと・・・
と言いつつ、実際は、私だって、オソロシイのですがね。
何せ、凡夫ですから。

それにしても、明かりさん。
私ってそんなに恐ろしいイメージ?
実際は、何処にでもいる、平凡なおとっつあんなのですがね・・・

2014/12/20 18:26:09

パトラッシュさんへ

さん

ああよかった、お優しい対応ありがとうございます。
私ガン検診は受けたこと皆無、病気になる時はなる、
ガンも痴呆も、ひょっとして人を選んでないかも知れないと。
つまり、普通の生活者なら誰でも罹りえる、
逆に言えば免れるかも、???
すみません、人体+化学を極度に恐れる私でした。

2014/12/20 17:55:27

一事が万事

パトラッシュさん

吾喰楽さん、
正にその通り、良医です。
裏返せば、対症療法に奔る医者の、何と多いことか・・・
(それは、とりもなおさず、儲かる医療でもあるわけで)

但し、患者の方も、自助努力が求められますね。

2014/12/20 15:54:30

祈るのみです

パトラッシュさん

明かりさん、
恐れないで下さい。
ただの呑兵衛おやじですから。

薬嫌い医者嫌い、似てますねえ。
どちらが上か、今度じっくり語り合いましょうか・・・

インフレは、とても心配しています。
しかし、今更対策を立て、不動産を取得しておく、
なんてことは、棺桶に片足を突っ込んだ身としては、出来ません。
酷い世の中が来ないことを、ただ祈るばかりです。

2014/12/20 15:48:20

整形外科医

吾喰楽さん

一昨日、受診した、整形外科医の言葉です。

「注射や、湿布薬や薬を処方する対応もあります。
しかし、治るわけではありません。
これから教える、筋肉トレーニングだけしてください。
ただし、我慢できない痛みになったら、いつでも来てください」

優秀な医者だと思いました。
私は、矢鱈に薬を処方しない医者が、いい医者だと思っています。

2014/12/20 15:42:05

パトラッシュさんへ

さん

初めまして、恐る恐る書かせていただきます、
取って食われそうです(文がマズイので餌食に)。

と申しますのも私、大の薬嫌い医者嫌いで検査嫌い。
それと、今既にハイパーインフレの途上かと恐れおののいています。
制御が難しいと聞いていますし。
それでも安倍さんに関しては、彼でなかった場合の政治が果たして?と思いますと…
経済だけではないのですが…

2014/12/20 14:13:41

おう・・・

パトラッシュさん

SOYOKAZEさん、

見違えるように”きれいな”コメントになりました。

「具体的に書く」
これ、修辞学でも大事なことです。
一般論でなく、自らの経験に即して書く。
そうすると、説得力が増します。

コメント欄だって、修行の場です。
心してお書き下さい。
と言いたいのは山々なれど、それをあまり意識して、SOYOKAZEさん特有の”速射性”を削いでもいけません。

時により、でいいですから、
コメントにも、気合を入れ、書いてみて下さい。
そう、相手をうならせるような、それをです。

2014/12/20 13:08:31

書き直し

さん

そうでした。
ここは師匠のブログでした。
下手なコメントは書けません。(汗)

仲居の仕事をしていた頃です。
繁忙期に、床に零れた水で足が滑って転倒。
酷い打ち身で、痛みの為にお盆が持てず、しかし、休む事もできませんでした。
やむを得ず、医師の処方の鎮痛剤を飲んで勤めました。

それを飲みきった頃に、恐ろしい副作用が現れたのです。
一夜にして、薬疹で私は化け物顔になり、全身の痒みで気が狂いそうになりました。

それを治す為に、又強い薬を飲みました。
そうしなければ命に関わる可能性もあったからです。

その事で、私は薬はもろ刃の剣だと身をもって知りました。

予防接種も、しかり、アベノミクスもしかりです。危険と隣り合わせですから。

コメントも心して書くように致します。(笑)

2014/12/20 12:28:05

血色もよく

パトラッシュさん

喜美さん、
お医者さんが処方されたのなら、それを飲まないわけには、行きませんね。
体調と相談されつつ、お飲みになって下さい。

お見かけした喜美さんは、頑健そうに見えますがね・・・

2014/12/20 12:09:34

お大事に

パトラッシュさん

reiさん、
とんだ災難でしたね。

痛みは、神様からの警鐘。
と捉えて、薬を飲まずに済めば、それに越したことはありません。

あ、お酒はいいですよ。
回復に資する・・・という説もあります。
(私論ですが)

2014/12/20 12:05:44

薬災

パトラッシュさん

SOYOKAZEさん、
薬害に遭い、お辛かったことでしょう。

即効性のあるものほど、危ない。
基礎体力が大事だということでしょうね。

何でもそうですね。
文章力も、普段の積み重ねが大事だということで・・・

いけない、お説教になっちまう。

2014/12/20 11:57:51

人一倍

パトラッシュさん

秋桜さん、
お身体の方は、いかがでしょうか。
こうしてコメントを書いて下さるのは、、そのお身の上を考えると、恐縮でありつつも、大変うれしいです。

秋さんも、やはり、注射嫌い、薬嫌いでしたか・・・
これを、同好の士とは、言わないでしょうけれど・・・(笑)
アベノミクスについては、私は人一倍、危惧を抱いています。

2014/12/20 11:51:21

薬嫌い

喜美さん

私も80歳まで余り風邪もひかず風邪気味の時は早く横になるくらいででした
所が急な病で今は薬飲んでいますし
風邪の予防注射も3年しています
注射してもその打った菌と違う菌でしたら かかるそうです唯軽いらしいです

眼医者で本よんだりPCする時
片目瞑らないと良く見えないので
見て頂き目薬をと思いましたら
此の目は手術してこれ以上直らないから 片目で見てくださいと。
目薬は これ気休めです
疲れたら注したらいいでしょう

サブリメントも同じらしいです
気休めで安心を買うみたいですけれど
医者がききませんとは営業妨害でしょうね 本人が効くと思えば気くでしょう 私は飲みません

2014/12/20 11:48:55

私もです

Reiさん

薬、駐車・・・じゃなくて注射は嫌いです。

名誉の負傷?の私ですが、あまり痛くないので、処方された痛み止めは飲んでいません。

インフルエンザは子どもが小1の時に罹ったのがうつった1回だけです。

今は免疫力が落ちているから、風邪に気をつけようと外出する時はマスク着用で、ひたすら気をつけていたのに、家で転倒するとは、まさに足元が見えていませんでした(>_<)

2014/12/20 10:11:48

身をもって

さん

薬の怖さは身をもって知りました。
仕事を休めないからと、転倒して酷い打ち身の鎮痛薬(医者の処方)を飲んだら、お岩さんのような顔になり、全身、薬疹に覆われ、今度は、アナフィラキシー反応を押える為に、これまた強いステロイド内服しました。

以後、体調低下の度に湿疹に悩まされています。

私も予防接種は子供の頃の、義務付けられたものだけですが、インフルエンザは60歳になる今までに、たった2回、寝ていて治しました。

薬も金融緩和ももろ刃の剣です。

2014/12/20 09:54:59

わたしも・・・

秋桜さん

予防注射など一切受けない派です。
くすりもめったなことでは飲みません。
おっしゃるように自然治癒力があると思うからです。

>劇薬には、副作用がつきものだ。

同じく金融緩和策・・憂えています。

2014/12/20 09:32:11

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