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2014年09月29日 外部ブログ記事
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「中国の大問題」丹羽宇一郎 を読んで

 今年6月に初版が出て、現在第6刷目。著者丹羽宇一郎さんは伊藤忠商事の社長・会長を経て、2010/6から二年半に亘り、民間出身の初めての中国大使に就任。退任後も早稲田大学特命教授として、歯に衣を着せぬ発言で論議を呼んでいる。私は伊藤忠商事の社長をされているとき、一度だけ仕事の関係で食事の場で同席させていただいたが、大変な読書家(勉強家)で異色の経営者であることを学んだ。社長時代にも通勤では社用車を使わず、電車で通い、社内で読書したとのこと。

 元中国大使であるので、当然ではあるが、中国の問題についての認識が深く、大変参考になることが多い。商社時代からの信条で現場を大切にし、大使としても自分の足で地方を訪ね、自分の目で事実を確認した。特に第3章、第4章の「地方、少数民族という大問題」は参考になることが多かった。


 とはいえ任期の大半は尖閣問題に放浪され、民間出身大使として、親中国であると、バッシングされた。尖閣を切っ掛けに未だに首脳会談が開かれない、異常な外交は日中両国にとって不幸なことである。日韓問題もさることながら、国益を考えると日中問題ははるかに大きく、一日も早く、経済・文化・次代を担う青少年の交流からでも再開されることを願うのは筆者だけではない。


 中国民の「嫌日」感は教育によるところが大きいが、日本国民の中での「嫌中」感はメディアによるところも大きい。歴史的にも交流が多い隣国が反目するのは分からないではないが、現状の外交関係はいかにも異常で、両国における賢明な首脳の一日も早い英断を望みたいものである。

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