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人生いろは坂
韓国の国民的歌手
2014年09月05日
テーマ:テーマ無し
日本各地に大きな被害をもたらす猛烈な雨、経験者談によると息苦しいほどの降り様だと言う。息苦しいとはバケツの水を
一瞬に浴びせられたような感じなのだろうか。ともかくその恐ろしさは体験したものでないと分からない。
私も過去に数度だけ、そのような雨を体験したことがある。まっ黒い雲が低く垂れこめ、たちまちのうちに道は滝のように
なったことがある。その時の体験はほんの短時間であった。この雨が数時間にわたって繰り返し襲って来れば今回の広島の
ような大災害となることは間違いない。
今までにも何度か大雨による被害を受けたところは今以上に用心する方が良い。そして今までは何もなかったところでも
いつどのような大雨に襲われるか予測はつかない。どうやら私たちは、そのような時代に生まれ合わせたようだ。
また、デング熱という耳慣れない流行病を耳にするようになった。たちまちのうちに患者数が増え、病気を媒介する蚊の
生息域も拡大している。そもそもデング熱なるものは南方の病気だとされてきた。かねてよりデング熱は温暖化によって
いつ日本に上陸するか分からないものだと言われてきた。その日がついにやってきたというわけである。冬でも死なない
蚊が増えている。都市化によるものだ。年がら年中空調機の温度管理によって変化が少ないビルの中は蚊の快適な住処である。
かくしてシンガポールのように蚊を防ぐための殺虫剤を常に撒かなければ住めないような国になりつつあるようだ。豪雨と
言い、デング熱と言い地球温暖化によってもたらされたものである。この先、エボラ出血熱のようなものが入ってこないことを
祈るばかりである。地球温暖化は様々に深刻さを増している。
さて先日、偶然に見つけたサイトで韓国の国楽神童と呼ばれているソンソヒの歌を聞いた。まだ15歳という若い歌手である。
コリアンフォークソングと言うから韓国民謡を歌う歌手である。うりざね顔の実に愛くるしい顔をした歌手である。両親が早くから
民謡歌手として育てて来たらしい。隣国韓国に英雄誕生と言ったところだろうか。会場の観衆は彼女の歌に酔いしれている。
確かに素晴らしい歌唱力である。そして、まだどことなくあどけさの残る顔と相まって何とも言えない雰囲気を醸し出している。
日本に国民的な歌手がいなくなって久しい。美空ひばりが誕生した時が、このような感じだったのではなかろうかと想像している。
今のようにマスコミもその媒体であるテレビなどもなかった時代のことである。戦後日本のシンボル的存在であった。今、日本の
歌謡界に望まれるのは、このような歌手での存在ではないだろうか。音楽も多様化し国民の関心も世代によって異なる。スター誕生
には困難な時代でもあるようだ。それでもなお日本にもシンボル的なこのような歌手の誕生が強く望まれる。
韓国と日本の関係は冷え込んでいる。誰が画策しているのか。その意図は何なのか分からない。本当に韓国国民は日本との関係が
このままでいいと思っているのだろうか。戦後の長い拒絶状態から日本の漫画など新しい文化が起爆剤となり、その後は還流ブーム
などと言う韓国製のテレビドラマが一世を風靡した。そして多くの映画も輸入され、韓国からスカウトされた流行歌手が大挙して
日本に押し掛けるほどの民間交流の時代があった。多くの旅行者が隣国韓国へと押しかけた。それまでは隣国でありながら海を長く
隔てた遠い国だった。
両国ともにアメリカ軍の傘のもとで同じような命運をたどってきた国であった。それなのに両国の関係は何故か冷ややかであった。
韓国も国内産業の隆盛とともに日本と対等に肩を並べることが出来るようになってやっと変化が現れた。そして今は従軍慰安婦の
問題と領土問題で再び関係が遠ざかり、一時の韓流ブームも冷えてしまった。再び民間レベルからの国交回復が強く望まれる。
まだ聞いたことがないと言う人は、ぜひ一度ソンソヒで検索し彼女の歌を聴いてほしい。「恨五百年」という韓国の古い歌がある。
チョーヨンピルなど多くの歌手が歌っている。韓国にはパンソリ文化がある。独特の歌の文化だ。そのパンソリも歌いこなす神童
ソンソヒ、ぜひ彼女の歌を聞いてみて欲しい。
「恨五百年」は日本人には理解しがたい歌の世界だ。そもそも日本人に「恨」は合わない。日本人は忘れやすい。この国で過去を
ひきづっていたのでは生きていけない。それほど天災は多く不幸の多い国である。だから今を生きる精神で明るく笑い飛ばして
生きようぜと言う精神が息づいているのかもしれない。日本と韓国の文化の違いである。
しかし、若き天才歌手であるソンソヒの歌う歌には「恨」の暗い影はない。復興期の日本のように明るく力強さに満てている。
ぜひ一度彼女の舞台を生で見てみたいものである。
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