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流老記

傘 

2014年06月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

空は明るめなのに
霧雨が降り続く面倒くさい一日。

昼前に
煙草とメシを調達するため
商店街へと降りる。

霧雨に
まっ、いいかと呟いて出るも
思いなおして引き返し
ビニール傘を引っ張り出す。

安い傘ばかりだから
どれがまともなのか分からない。


小学校の頃だろうか
下校時に雨が降っていたりすると
母親が傘を持って迎えに来てくれる子が
ずいぶんと羨ましかった。

一緒に入ってく? なんて
優しく声を掛けられたら
首を横に振って
一目散に雨の中へ飛び出した。

大きな樹の下や祠の横を選び選び
雨宿りをしながら
それでも
ズブ濡れとなって家に帰り
手拭いで頭や顔を拭かれながら
母親の優しい言葉を聞いたとたん
無性に腹が立ってしょうがなかった、っけ。


終電の改札口を出たところで
女が傘を持って立っていたのを見たとき
嬉しいくせに、ありがとう、の一言が言えず
文句を言ったりして…バカだねえ。


黄色く変色し
糊でくっつけたんじゃないかと思うほど
開かないビニール傘と苦闘しながら
やっぱり
馬鹿は生まれつきなんだわさ、と
ひとりごとを言ってる自分は
笑っちゃうしかないや。



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ごもっとも

根無草さん

言わなければ…伝わらない愛なんて
信じていなかったんだろうなあ。

言えば言うほど…嘘くさい愛ばかり
見てきたせいかもしれない。

2014/06/13 22:37:27

ひとこと

ハナコおばさんさん

男ってどうしてたった一言、ありがとう、って言えないんだろう。
たった一言でいいのに。
プライド? 
女はそのたった一言がうれしいのにね。

2014/06/13 16:53:28

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