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パトラッシュが駆ける!
小噺「山が笑う」
2014年05月16日
テーマ:テーマ無し
「おや、ご隠居さん、何ですか、その恰好は?」
「おう、熊じゃないか。わからんかね、この颯爽たる姿を」
「まさか、山登り?」
「その通りだ。今日は奥多摩をハイキングして来た。かーるくな」
「汗水たらして、山なんか登って、そんなに面白いもんですか?」
「そりゃお前、景色はいいし、空気もいい。
ましてや今は、新緑の季節だ。山が笑ってる」
「げらげら笑うんですかい?山なんてものは」
「草木が一斉に芽吹いて、山が明るくなるだろ。
それを笑うと表現する」
「じゃあ、泣くは?」
「そりゃ、風雨の時だな。擬人法を使えば、喜怒哀楽何でも表せる」
「一句出来ました」
「ほう」
「山笑う 爆笑問題 やって来て」
「あのねえ・・・」
「また一句出来ました。山が泣く 雨々降れ降れ もっと降れ 」
「八代亜紀じゃないか」
「ご隠居さん、顔が赤えね」
「今日は日射しが強かった。それから、帰りに仲間と、一杯やった」
「えへへ、これでしょ」
「何だ、その笑いは。お前はすぐに、そっちの方に結び付ける。
そりゃ、女性も居たがね」
「美人なんでしょ。前にも一緒に飲んだってえ、ほら、元宝塚の・・・」
「あのなあ、歳を取るってえと、美醜も色恋も、関係ないのだよ」
「じゃあ、何が楽しくって?」
「そりゃお前、人に会えば、発見がある。
自分にない才能を持った人なら、それが男であれ、女であれ、
敬意を持って付き合えるってもんだ」
「それって、言葉を変えりゃ、枯れたってことじゃないの」
「煩悩が去ったと、こう言ってもらいたい」
「あっしはまだまだ、枯れたくないね。煩悩たっぷりで居たいもんだ」
「この愚者め」
「何か踏み潰しましたか?」
「お前も早晩、いやでも枯れるんだ。
しかし、ただ枯れてはいかん。歳を取ったことによる、
アドバンテージてえものを、得なければいけない」
「そんなもんが、ありやすか」
「なくてどうする。この儂を見ろ。良き友を、いっぱい持ってる」
「ダチ公なら、あっしにも、随分とおりやすぜ」
「お前のは、ただの遊び仲間だ。本当の友達ってえのはな」
「わかってます。人生を語り合えるってえんでしょ」
「どうして知ってる」
「もう百遍も聞きました」
「何か一つ、核になる、芯になるものを持ってる、
そう言う人間を、友達に持て。
但し、パチンコが得意なんてのは、だめだぞ」
「さあ、けえろ」
「逃げるのか」
「またまた、一句出来ました」
「ほう」
「ああいやだ 枯木の山が よく喋る」
「そう言うことなら、こっちも行くぞ」
「へへへ、来てみやがれって」
「ああいやだ 山から降りて 熊に遭い」
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時たま・・・
トパーズさん、何時もありがとうございます。
落語は、身振り手振り、顔の表情まで使えますが、
「文章落語」の場合は、感情表現や情況説明まで、
全て、会話でやらねばならず、難しいです。
でも、書きたくなるんですね、時たまこれを。
2014/05/17 16:04:03
恐れ入り谷の・・・
マリーさん、あまり、ほめないで下さい。
待ってたなんて言われますと、もう、その気になり、
毎週小噺なんてことに、なりかねません。
マリーさんには、芯になるものが、きっとあるはず。
それが何かは定かでないけれど・・・
「文は人なり」
その書いた文をみれば、おおよそのことは・・・
2014/05/16 20:50:46
待ってました!
パトラッシュさんの小噺、首を長〜くして待っておりました。
友達にとって「人生を語り合える本当の友達、何か一つ、核になる、芯になるものを持ってる友達」になりたいと思います。
2014/05/16 14:32:50