メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

むぅびぃ・とりっぷ

さよなら渓谷で想う真木よう子のヌードと男の裸 

2014年05月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し






「さよなら渓谷」       原作:吉田修一
2013年6月 日本     監督:大森立嗣

映画のタイトルの『さよなら渓谷』(さよならけいこく)の渓谷とは何ぞや?
と思い調べてみると、『山にはさまれた、川のある所』との意味。
でも、映画の内容がそんなに渓谷と密接につながっているように思えず、
これは吉田修一の原作を読んでみないとわからないところなのかも知れな
い。

映画の内容は、集団レイプにあった被害者である女性・かなこ(真木よう
子)が、その加害者である男と、同棲している不思議な愛の形を描いて
いる。
その理解しがたい男女が住む、隣の女・里美が自分の子供を殺したとい
う事件を起こす。里美が、「かなこと同棲している男」と肉体関係があった
と供述を始める。

その映画でエピソードとして出てくる野球部員による集団レイプ事件は
現実に起きた事件が基になっている。1998年1月に起きた帝京大ラグ
ビー部の学生ら計8人が逮捕された集団レイプ事件だ。その事件を月刊
誌「創」が記事にしたことがあり、ブログで読める。心配になるのは、実際
の被害者である彼女がこの映画「さよなら渓谷」を観たら、もしくは小説
を読んだら、どのような感想を抱くのであろうかと。


ところで、この映画は最初のシーンでいきなりヒロインを演じた真木よう
子と大西信満のからみの場面から入る。部屋の中には生活に必要な物
以外は何もない殺風景ないかにも安っぽい雰囲気。この出だしは惹きつ
けられるものがあって、なんせはっきりとは映さないが、真木よう子がか
なりの巨乳であることがわかる。

その濡れ場も、粘着度を感じる映し方で、暗さ漂う独特な色気を感じさせ
る。でも、最後まで真木よう子の全身のヌードは出てこなくて、これはま
た中途半端な見せ方で終わって残念なことだと思う。もう一つ、残念なこ
とはこの映画には笑顔がない。あまりにみんな不機嫌そうな、沈んだ表情。
笑顔もしくは、微笑ましい場面があってこそ、怒りも物思いにふける表情
も活きてくるというもの。
妻も観ていて、「あまりに暗い」と、感想を述べていた。

ところで、さきほど述べた真木よう子のヌードがらみの話に戻るけど・・・・・・
真木よう子は、「冒頭のシーンは、二人の今の(すがるように求め合う、
離れられない)関係を伝える最も重要なシーンだと思って臨みました。」
と、インタビューに答えている。

真木よう子は不思議な顔をしている。ぱっと見は普通の印象しか抱けない。
でも、よくよく見ると変な表現だが「パーツがしっかり」していて、実は
綺麗な部類に入ることを感じさせる。
彼女は三月の日本アカデミー賞で、最優秀女優賞を受賞している。

彼女の全身を映していない残念なヌードシーン、その反面、映画の中でか
つての集団レイプ事件にからんで、事件を追う週刊誌記者が、自分の裸を
鏡に映してみる場面がある。

中年になった自分の体には、筋肉も見られず力もかんじられず、ウエスト
部分に余分についた肉が無残な現実の今を映しているだけ。かつてラグビー
で鍛えた体はそこにはなく、仕事に追われ妻ともうまくいっていない現実
そのものを投影しているかのよう。このシーンは印象深かったし、このよ
うに裸と人生をオーバーラップさせる見せ方もあることを教えてくれる。

なお、この週刊誌記者を演じた大森南朋(おおもり なお)は、本作の監督
大森立嗣(おおもり たつし)の実の弟である。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ